夏にはきりりと冷やした日本酒が美味しいと思う。しかしここ何年も、日本酒の売り上げが激減しているそうだ。

その理由は「アルコール度数が高すぎて飲みにくい」「値段が高い」「匂いがきつすぎる」……などなど。

日本酒の生き残りをかけて、各社が必死に取り組んでいるのは、日本酒初心者の取りこみ。
そんな中、日本酒に慣れない人にもおすすめできる“日本酒ハイボール”が発売されたという。

発売元は京都伏見の日本酒メーカー、黄桜さん。
日本酒ハイボールという名前の通り、この商品は日本酒をあっさりとしたソーダで割った一品だ。

誕生のきっかけは、日本酒のソーダ割りを黄桜さんの直営店で出したこと。

これがなかなか話題になった。このお酒なら日本酒に馴染みの無い、いわゆるライトユーザーにも日本酒の魅力を伝えられるのではないか? と、日本酒ハイボールは登場した。
度数は8%ほど。一般的な日本酒のアルコールは14度~17度なので、度数もぐっと控えめだ。

日本酒が飲めない、普段はチューハイ・ビールのみという人でも気軽に日本酒を楽しめそう。
しかし馴染みの無い人に日本酒の魅力を知ってもらうためにも、適当なお酒ではダメ。
そんなわけでハイボールに使われている日本酒は、黄桜さんがこのお酒のために開発したものだそう。

こだわったのは、低い度数&炭酸入りでも日本酒らしい香りや味わいを失わないこと。初心者はもちろんのこと、日本酒が好きな人でも納得の仕上がりとなった。

実際に飲んでみると非常に爽やかな香りと、後味。
日本酒はどうしてもアルコールを最初に感じてしまうが、ハイボールになることであっさりとした口当たりに。
炭酸の爽やかさもあり、日本酒独特の重さが軽減され最後まで美味しくいただける。


さてこのお酒の飲み方だが、冷蔵庫で冷やして飲むのが一番スタンダード。
ハイボールのように氷を入れて飲むことはもちろん、レモンを加えて飲むなどのカクテル風も推奨中で、日本酒のイメージがぐっと変わりそう。
さらにはキュウリを入れて飲むとまた違った味が楽しめる、と黄桜さんは言う。不思議とメロンの味がするような、ちょっと面白いカクテルになるのだとか。
おつまみも、洋食、和食、魚にお肉まで何でもこい。

8月末までは東京千代田区の「サイン霞ヶ関」でハイボールキャンペーンも実施中だという。
お近くの方、興味のある方はぜひどうぞ。
(のなかなおみ)