そんな矢先、先日人間ドッグを受けた筆者の父が「逆流性食道炎」の診断を受けた。なんともタイムリーである。今や身近なものになりつつある「逆流性食道炎」とは一体どんな病気で、増えているのはなぜか。気になったので調べてみた。
「逆流性食道炎」とは、その名の通り、胃酸が逆流することで食道に炎症を起こす病気である。ふつう胃と食道の間は、胃から胃酸や食べ物が食道内へ逆流しないよう一定の圧力がかかり閉まっている。
まず、どんな人がかかりやすいのでしょうか?
「たとえば、腰が曲がった高齢の人、肥満の人などがかかりやすいでしょう。腰が曲がって前かがみになってしまうと、おながか圧迫され胃が押されます。
では、「逆流性食道炎」にかかる人が最近増えているのはなぜ?
「日本人の欧米化が進み、食生活でも肉や脂肪の多い食事をとることが多くなっています。こういった食事は胃が刺激されやすく、胃酸の分泌が盛んになります。これが原因のひとつでしょうか。また、最近は忙しい人が多く、遅くまで働いている人が増えています。
なるほど、これはまさに現代病といえるだろう。たしかに筆者も、遅くに帰宅して夕飯を食べてそのまま就寝、というパターンが常である。逆流性食道炎は目の前か!? 食べてすぐ寝てしまうことが、太る原因になるだけでなく、逆流性食道炎の恐れまで招くとは……。
ちなみに、なってしまったら内服治療が有効とのこと。たかが「胸やけ」と甘く見ることなかれ。心あたりのある方は、ぜひ一度医師の診察を受けてみることをおすすめしたい。
(堀口麻琴/プロップ・アイ)