他にも、「どろけ」「ドロジュン」「ドロタン」「探偵」さらには「助け鬼」などなど、地域によって呼び方がだいぶ違うようなのだが、アラフォーを超えた筆者と同年代以降の男子なら誰もが体験したハズのこの遊び(以後は便宜上「ケイドロ」で統一します。あしからず)が、ハイテクツールの導入でこの秋、進化の兆しなのだ。その名は「ケイドレーダー」。名前の通り、「ケイドロ」専用のレーダー探知機だ。
遊び方はわれわれの時代と同じように、警察チーム、泥棒チームに分かれるわけだが、よりかっこいいイメージを狙って敢えてそれぞれを「ポリス」「ランナー」(逃亡者ということで)と命名。まず、両チームのボスを一人ずつ決める。そして遊ぶ制限時間、ランナーチームが逃亡する時間、プレイエリアなどを決めたら、それらの設定をケイドレーダーに入力。すると機械がランダムに発行する識別IDが設定される。このIDを参加プレーヤーそれぞれのケイドレーダーにシンクロさせれば準備完了。別のグループが近くでケイドレーダーで遊んでいても混在しないですむ仕組みだ。
そしていよいよ、せーの! でボタンを押してプレイがスタート。
気になるのはレーダーの性能だが、発売元であるハピネットの開発担当者の実験によると「ロッカーの中などに隠れてもやすやすと探知できます。ビルのエレベーターに乗って動いていても、相手が何階にいるかはほぼ正確にわかります」という。これまで王道とされた隠れ方も、このハイテク機器にかかっては裸同然。電波が届かない場所を探すなど、子供といえど新たな知識が要求されることになりそうだ。
さて、そんなケイドロ遊び、ゲーム機に夢中になりがちのいまどきの子供がどれほど遊んでいるのか、オジサンとしては気になるところだが、ハピネットの調べによると現役小学生のほぼ8割が遊んだ経験があると回答したそうだ。特に最近では、学校の公式レクリエーションに取り入れて入れているケースもあるとかで、その認知度は今も昔も圧倒的なのである。
ヨーヨーやベーゴマなど、昔懐かしい遊びがリバイバルを繰り返しているように、ケイドロにも空前のブームが近づいているのかもしれない。そしてオジサンたちの間では、「ケイドロ」「ドロケイ」「悪漢探偵」と名称論争が再燃するかもしれない。
(足立謙二/studio woofoo)