日頃、美容とダイエットのため、なるべく玄米+野菜のヘルシーなマクロビ食生活を心掛けている私。が!! その反動か、時々むしょうに「ハンバーガー」や「カツカレー」などのジャンク&高カロリーなものが食べたくなる。
それに基本、メンズはあぶらもの、特に肉好きですよね~。「何が食べたい?」という質問にも、「お刺身」「野菜の煮物」などと答えることはまずなく、「ハンバーグ」や「からあげ」が定番。つられてついつい食べてしまうこともしばしばで……。

それにしても、いつから私達は「あぶらもの」に罪悪感にも似た感情を持つようになってしまったのか。最近の「食べるラー油」ブームも、昨今の極端な健康志向への反動では? という気も。 そんな隠れあぶらものラブ! な私が、心の支えにしているのがこの本、『あぶら部』である。著者はNHKの食育番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』の料理監修などを手がける市瀬悦子さん。バター、生クリーム、マヨネーズなどをたっぷり使い、一食で一日分のカロリーが摂取できてしまいそうなレシピが満載。「脱メタボ」や「野菜たっぷり」が幅を効かせる料理本の世界に、この油っぽさで挑む心意気はあっぱれといえるかも。しかし、あくまで分別ある大人として「あぶらもの=たまのごほうび」としての位置付けで、「あぶら部は毎日活動しません」がモットーなのだ。

版元の担当者さんに最も反響があったメニューなど聞いてみたところ、予想通り!? 表紙の「肉汁したたるダブルベーコンチーズバーガー」や、画像の「ガーリック&バターしょうゆステーキ on the ライス」などだそう。しかも、今年7月より、ジャパン・フリトレーとのコラボで『あぶら部』監修のスナック菓子が、コンビニの『デイリーヤマザキ』ではお弁当やおにぎりが発売されるなど、活動範囲はますます広がっているらしい。


また、本書で興味深かったのが、「あぶらもの」を食べた直後に脳内では、「βーエンドルフィン」と呼ばれる脳内麻薬が分泌されることが解明されているという内容のコラム。あぶらっぽい食事が続いた後にあっさりした「和定食」を食べるとなんとなくもの足りなく感じてしまうのは、そういうわけだったのですね……。

なお、女子的に気になるのが、なんと本書に連動して『イケメンあぶら部=Abura48』なるものまで発足しているらしい。メンバーは24~39歳のあぶらものをこよなく愛する男子48名。サイトでは「彼女につくってほしいあぶら料理」なども答えているので、女子の皆さんは好みのイケメンをチェックしてみては?(笑)。また、ルックスに自信のある男性諸氏は、『Abura48』の一員になるべくサイトから画像を送ってみてはいかがだろう。

いや、それにしても、本当に仲間と『あぶら部』を結成して、せめて月に1回くらいは心おきなくあぶらものを楽しむ部活動なんてできたらいいですね~。前菜はポテチ、メインはもちろん肉と揚げ物、食後は生クリームたっぷりのデザート……ああ、想像するだけで生唾が……。合言葉はもちろん、「NO OIL, NO LIFE!!」でよろしくです。
(まめこ)
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