やっぱり、夜中に食べると太りますよね?
「一般的に、寝る直前に食事をとると太りやすいと言われています。それは、夜は腸の働きがよくなり、食べ物の吸収率がアップするので、食べたものが脂肪として蓄積されやすくなるからです。しかも、食べてからすぐ寝ると、体をほとんど動かさないわけですから、摂取した分のエネルギーが消費されません。そのため、寝る3時間前までには食事を終えるのがよいとされています」
思った通り、遅い時間の食事は、ダイエットには不向きのよう。しかし、仕事で忙しいときは夜中まで夕食がとれないということもしばしば。そんなときは、どうすればいいのでしょう?
「深夜の食事には食べても脂肪になりにくい料理を選べば大丈夫。炭水化物と脂質を極力避け、野菜をたっぷり食べるのがポイントです。私もよく深夜に食事をとりますが、かなりのボリュームではあるものの、サラダや煮物など野菜が中心。日付が変わってから、ボウル1杯分野菜を食べることもあります。遅い時間に食べるから太るのではなく、遅い時間に“脂肪の元”を食べるから太るということを知っておきましょう」
なるほど、食材をきちんと見極めれば、たとえダイエット中でも深夜のどうしようもない空腹を満たすことは可能なようです。そうはいっても、野菜だけでなく白いごはんを食べないと落ち着いて眠れないという人も多いですよね。
「それなら、ごはんオンリーではなく野菜を混ぜて食べましょう。同じ茶碗1杯分のごはんでも、米100%ではなく、米を半分にして野菜を混ぜればグッとカロリーオフ。しかも、脂肪として蓄積されにくくなります」
いわゆる野菜混ぜごはんが、「太りたくない、でも食べたい」ときの味方になってくれそうです。浜内さんおすすめの野菜混ぜごはんレシピは、
・ごはん+キャベツの千切り+粉チーズ+黒こしょう
・ごはん+水菜+白ごま+かつお節+塩 ……など
みじん切りにした漬け物をまぜるだけでもOKなんだとか。これならすぐにつくれますね。
「炭水化物と同時に脂質にも注意。調理に使う油もそうですが、食材に含まれる“隠れ脂”も見逃さないようにしましょう。脂身はあらかじめ取り除く、脂が抜けるまで炒める・下ゆでするなど、手間を惜しまないのが、太らない秘訣です」
深夜に食べると太りやすいという事実は変わりません。ただし、食材をきちんと選べば、そのリスクを軽減できます。太りたくないなら、努力が必要不可欠ということ。当たり前のことなのに、なかなかできないんですよね~。いやっ、今一度、肝に銘じます!
(スギサワミユキ/プロップ・アイ)
○協力/浜内千波さん:「浜内千波の楽しいキッチン 楽しく料理でダイエット!」