10月から始まった、煙草の値上げ。ご多分に洩れず、私も禁煙を始めました。
そして、ご多分に洩れず口寂しい……。
絶えず、何かを口に含んでいたい。ガムでも、飴でも、おしゃぶりでも、何でも。こんなのは、きっと赤ちゃんの時以来。

そんな時、ある商品の情報を入手。これは、赤ちゃんにレコメンドしたいアイテム。ピープル株式会社は10月より、『お米のつみき』(税込み10,290円)なる積み木を発売している。

この『お米のつみき』、商品名そのままに原料がお米である。玩具にしてはあまりにも斬新。でも、どうしてそんなことをしようと思ったのか?
「何でも食べてしまう赤ちゃんのために、お米に原料を選びました」(同社・担当者)

この積み木、成分の51%が純国産のお米である。これは、厚労省の定める食品衛生法で、文句なしに「米製品」と認められるほどの配合量。
だからこそ、舐めても大丈夫。
それどころか、積み木からご飯の匂いがするというから、食欲が湧いてしまいそうだ

……と、簡単に言っているが、これは開発期間に約3年を費やした苦心作。
「通常の玩具の製作時とは、成型の際の温度を変えないといけなかったんです。また、『玩具基準』で定められた強度も維持しないといけません。それらをクリアするまでは“作っては失敗”の繰り返しでした』(担当者)

また、口に含まれることを想定しているだけに、表面にネジやクギが出てはいけない。通常の素材なら接着剤を使えば済む問題だが、お米が原料だとウマくいかないらしい。この対策法を考えるのも、難儀だった。

ちなみに、積み木を積んで遊べるのは1歳半から、作って遊べるのは2歳以降だそう。しかし、赤ちゃんが0歳の時にこそ“誕生祝”として玩具をプレゼントされる機会は多い。
だから『お米のつみき』では、0歳時から長く遊んでいただきたい。何でも口に入れたがる赤ちゃんに、躊躇せずナメナメして戯れてもらいたいのだ。そのため、この積み木は赤ちゃんが握りやすいサイズで製作されている。同社もその点は絶対の自信を持っており、「お誕生から3歳頃まで、長く遊べます」と、豪語。


最近は少子化も進み、子ども一人一人にかける思いは強くなっている。「赤ちゃんに、いい物を与えたい」という、親の願いは高まる一方。そんな声に応えて出来上がった、この『お米のつみき』。原料は純国産のお米、製造は栃木県の工場にて行われた。
「メイド・イン・ジャパンの復活に挑戦します!」という同社の一言は、力強い。
(寺西ジャジューカ)
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