最近、電車に乗ると、スーツを着たサラリーマンが『週刊少年ジャンプ』を手にしているのをよく見る。しかも、みんな30代後半~40代に見える人ばかり。
なんかジャンプの読者層って上がってない? と思ったので、さっそく発行している出版社に聞いてみました。

発行もとの集英社に、「えーっと、ジャンプの購入者の年齢層は上がってませんか?」と聞いてみたところ、「弊社では、購入者に関してのデータは一切把握しておりません(広報談)」とのこと。すげないお返事に、疑問は解消されず。

そこで、次にフリーの漫画編集者さんに同じ質問を投げかけてみました。
すると「ジャンプの読者層が高年齢化したなんて今さらです。前から高年齢ですよ」と。

「でも買っているのはちゃんと“少年”のはずですよ。もし、30代後半~が多く感じるとしたら読者層である子供の絶対数が減っているので、昔からの読者が際立って見えるだけではないでしょうか。子供と30代後半の人口を比べてみれば、その差はわかるはず」という回答。なるほど! そうかもしれない!!

調べてみたところジャンプ黄金時代といわれる発行部数600万部を超えた1991年に、18歳だったとしても、今年38歳。その頃はちょうど団塊ジュニアと呼ばれる人々が生まれた第二次ベビーブームで、1973年の人口は約203万人。現在、15歳の人口を比べると約106万人。
そして2010年のジャンプの発行部数は約277万部。数字だけを見ても、もし15歳から買い続けている1973年生まれが一部残っていたとしても、比率的には多くなってしまいますね。こうしてみると、読者層が高年齢化しているのでは? という疑問は、どうやら人口が多いためにそんな気がしているだけのよう。

ワンピースやこち亀など、長期にわたって連載している連載を読みたいために読み続けている高年齢読者もいるのではないでしょうか。
(カシハラ@姐御)