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さあ新学年! 教科書もきっちりリサイクルするドイツ

ライター情報:柴山香

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教科書には、この本を代々使用した生徒の名前が記入されているほか、「教科書は大切に扱いましょう」との注意書きも見られます。

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秋のドイツは新学年スタートの季節。体の何倍もありそうなランドセルを背負って登下校する新小学1年生を見ると、ついつい「ランドセル、重いでしょ。私が持ってあげようか?」と余計なお世話を焼きたくなるほど。

そのランドセルですが、ドイツの一般公立小学校では、規格が一切設けられていないため、色もデザインもまるっきり自由で、てんでバラバラ。それでも、近年の流行を見ると、女の子には、カワイイ天使のキャラクターや、イルカや馬などの哺乳類動物のデザインが人気上々。一方の男子は、肉食系のライオンや恐竜、宇宙船やレーシングカーといった乗り物の絵柄を選ぶようです。

ランドセルの外見は十人十色でも、その中に入っている教科書は統一されています。ところが、この教科書についても、日本と決定的に異なる点がひとつ。それは、教科書が貸与制であるということです。算数もドイツ語も、教科書は一冊残らず学校からの借り物であり、使用後は返却義務があります。

言い換えれば、教科書は全て中古。すでに代々の1年生が使い続けてきた本ですから、角が丸みを帯びていたり、ページが少々破れているのは当たり前。これらの中古教科書は、当該学年が終われば再び学校に返却せねばなりませんので、重要事項にアンダーラインを引いたり、ページの角を折ったりするなどもってもほか。図書館の蔵書を借りるようなもので、丁重な扱いが必要です。返却時に損傷がひどい場合には、教科書代を請求される(すなわち、中古である教科書を、新品価格で買い取らされる)という、ウソかまことかわからない噂も耳にするほどです。

ライター情報: 柴山香

ドイツ在住16年目。独日通訳、日本語教師など、数足のわらじが玄関に並ぶ。

2011年10月17日 10時00分

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