このキャラクターを考案したのは「Flco Paris」という会社。1993年に設立され、パリに関した土産物、衣類、器機の商品化と販売を専門におこなっている。従業員は10名。商品カタログにはパリ市中で見かける商品ばかり。パリの土産物業界ではメジャーな存在なのだ。
このミミル、エッフェル塔のキャラクターといっても公式のものではない。パリの土産物屋の一角に売られている、知る人ぞ知る非公式キャラクターだ。じつはエッフェル塔の公式キャラクターには「ギュズ(Guz)」という“人間”の男の子が存在する(ちなみにエッフェル塔はギュスタブ・エッフェルによって設計された)。彼はエッフェル塔内に設置されている子供用案内に登場する筋目正しいキャラクターなのだが、ギュズは“人間”なので、ひこにゃんに慣れている日本人からするとご当地キャラクターらしくない。その点ミミルは人間ではないし、マスコットキャラクターに共通する得体の知れなさと愛くるしさでは、日本のものに近い。
ミミルの入手方法はエッフェル塔近くにある土産物屋や露天。17センチメートル(7ユーロ:約740円)と27センチメートル(12ユーロ:約1270円)の2種類が売られている。ぬいぐるみの生産国はフランスではなくタイ。また、公式キャラクターではないので、エッフェル塔内の土産売場では取り扱っていない。
まだメジャーな存在ではないが、このミミルをわざわざ探してお土産に買って帰る観光客もいるそうなので、現地へ行く機会があれば気になる方は手に取ってみては。
(加藤亨延)