あまりにも読めないんで、いっそ地図を食べてしまおうかとも思ったのだけど(ドラえもんの「記憶パン」に酷似)、それは早まり過ぎかも。踏みとどまった。
それより、こんなアイテムを使う方がいいに決まっている。(財)日本地図センターのオリジナル商品として生まれ、地図センターの直営販売店「地図の店」やオンラインショップの「密買東京」にて取り扱われているのは、その名も『マップメモ』(税込み400円/4冊セット)。
どういう商品かというと、それはもう名前の通り。地形図を再利用して作られたメモ帳です。だから裏がすべて地図! そして地図!!
ちなみにこの『マップメモ』には、一冊につき80枚の地図が綴じられているという。しかも同じような図柄が連続しないよう、手作業で混ぜて意図的にランダム状態にしているそうです。要するに、一冊のメモ帳の中に何種類もの地図がある。これぞ、製作者のステキな心遣い!
当然、地図マニアにアピールする商品なのだろう。
「いろいろな場所の廃盤の地図が使われているので、見知らぬ場所に思いを馳せることができます。また、等高線だらけの山間部、青色が広がる湾岸部、田んぼばかり、畑ばかり、住宅ばかりなど、同じものが密集している地域は、単純に絵としても面白いです」(「密買東京」・担当者)
このメモ帳には、日本中のどこかの地図たちがギュッと詰まっている。
そして、『マップメモ』特有の魅力もある。通常の地形図(46センチ×58センチ)をメモサイズに分割すると、一風変わった印象になるそうなのだ。愛しの地図が、また違った表情を見せるなんて……。実際に手に取ったが最後、食い入るように全ページ眺め回してしまいそうだ。
そして、気になる実用性。要するに、書き心地についてはどうなのか?
「地図にはお札の次に高級な紙と言われるほどの材料(楮や三つ又)が使われているのでしっかりした紙質となり、厚みもあります。書き心地はスムーズで、普通より文字が透けにくいかもしれません」(「密買東京」・担当者)
楮や三つ又が使われた地図紙は、なんと“3日間水につけても溶けない紙”になるという。一冊100円なのに、紙質が異様に良いのだ。
購入しても、どんな地形図に巡り合うかはわからない。クジ運によっては「ここ、どこだよ!?」というエリアの物を引いてしまうかもしれない。
しかし、それもまた出会い。思わず現地に行って、タモリばりに散歩したくなってきました。
(寺西ジャジューカ)