ちゃんと目次があり、まずは「旅コーナー」。トルコの1都市と世界から1都市、この時はケープタウンについて、観光地の建物の歴史や風景など色々な角度の写真を使い説明している。子どもが大好きな「パズルや絵遊びコーナー」も未就学児用と思われる迷路や線つなぎなど簡単なものから、模型の解体図から完成形を想像させるものや、海外の人が大好きな数独(SUDOKU)も初心者向けと上級者向けとそれぞれ。大人も一緒に考えてしまうレベルが高いものもあり、親の力量の見せどころか……笑。
その後、「スポーツ」「アート」「地理」と続くのだが、それぞれ題材がまた興味深い。スポーツではテニス、バスケット、サッカーとそれぞれどんな風にどこで始まったかという歴史を紹介。アートではEBRUという水の上にインクで模様を作り紙に写し取るトルコ芸術について材料や作り方など解説、地理では世界各国の湖について。そして「How?(どのように?)」では植物の光合成について図で実験的に解説。
浅く広くではあるかもしれないが、一通りの科目がずらり!これならどんな子ども達でも何かしら好きなテーマが見つかりそう。巷に見られる子ども向け学習教材と比べてもひけをとらず、内容もいかにも子ども向けに限らず、好奇心を誘うようなものばかりだ。
聞けばこの冊子のタイトルやトルコ航空の子ども向けサービステーマが「CURIO CITY」英単語の“ curiosity 好奇心”にかけているというから納得だ。最後に漫画もあり、この時は子どもが大好きな冒険ものだったのだが、話の要所要所にトルコの歴史上人物が出てきていて私も勉強になった。トルコ人にとってもどうなのかこの冊子を見せたところ、「これ、面白いよ!」とびっくり、やはりすごいらしい。
このボリュームのものが毎月発行されているというから感心。なるほど、ライターだけでなく、心理学者やデザイナー達の名前も編者にずらり。
もうひとつ特記すべきなのが、子ども用ラウンジ!イスタンブールのアタトゥルク空港には、トルコ航空ビジネスクラス利用者やマイレージプログラム「マイルズ&スマイルズ」のエリート会員とエリートプラス会員、スターアライアンス ゴールド会員限定だが子どもが楽しめるスペースがある。カラフルな部屋にはレゴやお絵かきグッズなどおもちゃ、60平方メートルもあるのでフライト前ちょっと走り回って遊ぶことも可能。
子連れ旅、快適に楽しく、そして賢く! 約30本のフライトを乗ってきた息子とこれからも色々な子ども向けサービスを楽しみたい。
※おもちゃはキッズミール(別途注文)に着いてくることが多く、この冊子はいわゆるアメニティーグッズなどと一緒に渡されることが多いそうだ
※成田・関西からイスタンブールまで毎日直行便あり
イスタンブールから世界200以降の都市へ運航
(川上・L・れい子)