JR池袋駅から埼京線で2駅、東京都北区十条。十条駅前には北区最大のアーケード商店街・十条銀座が広がっている。
十条銀座は200以上の店舗で構成され、いつも多くの人で賑わう。その特徴はどのお店もとにかく安いこと。そこかしこから「本日は大特価!」「ただいまタイムセール!」などなど、安さをアピールする声が飛んでくる。
そんな年中大バーゲン状態の十条銀座だが、中でもひときわ異彩を放つ商店がこちら、全品209円(一部399円もあり)の古着店「ごきげんバザール」十条銀座本店である。
209円と聞いて「ホントに着られるの!?」と思う人もいるかもしれないが、ご安心を。同店の商品はすべて日本国内から買い付けており、美品である。

細長い店内には子供服・若者向けから年配向けまでの衣服、Tシャツ・セーター・ワンピース、ギャル・コンサバ・森ガール、果てはバッグや靴などの小物まで、幅広い年齢層かつあらゆるジャンルの商品がびっしり陳列されている。すべてのファッションアイテムを網羅していると言っても過言ではない。圧巻である。そして商品は毎日大量入荷。毎日通いつめても飽きないのだ!
しかも商品の中には人気セレクトショップ、ファストブランドの「新品」も含まれている。もちろんこれらも209円、宝の山としか言いようがない。


毎日変わる店頭のディスプレイも魅力的だ。これらは十条銀座本店の副店長・大島さんが工夫をこらしてレイアウトしている。
大島さんはOL時代にごきげんバザールと出会い、そのコンセプトに心底惚れ込んで転職されたとのこと。今日のコーディネートもカバンから靴まですべて店頭商品だ。本当にキュート! 見た目は個性的な大島さんだが、お仕事にはとても真面目な方である。こんなに商品があると大変ですよね、と聞くと「毎日大好きなお洋服に囲まれて幸せです」と素敵な笑顔。
「価値あるものを安く売ることでお客さまを驚かせ、そして喜んでもらいたい」と熱い思いを語ってくれた。
店内でいちばんのオススメは店頭のワゴン商品だそう。ワゴン内はすべて本日の目玉商品で、人気ブランドの新品をゲットできる確率がいちばん高い。もちろん古着にも掘り出し物がたくさん。早くも春物・夏物が出揃っているので、リーズナブルに季節の先取りができる。公式ツイッターで入荷・セール情報など毎日更新しているのでぜひチェックしてみよう。
店頭では500円の買い物につき1ポイントもらえるスタンプカードを配布している。スタンプが40個貯まるとなんと現金1000円と交換。雨の日はポイントが2倍になる。

日本では古着に対する抵抗感から、古着のリユース・リサイクル率が低い現状がある。しかし洋服の再利用は、私たちの財布にやさしいだけではなく環境にも配慮できる側面を持つ。ごきげんバザールは、値段以上の価値を持つ商品を提供することで古着の魅力をアピールする。
「お買い得」は正義だ。古着が好きな人もそうでない人も、いちど足を運んで古着の魅力に触れてみてはどうだろうか。
(エキサイトニュース編集部 富下夏美)