地方出身の方から教えてもらう地元の食べ物などの話は、東京寄りの千葉県出身の筆者にとって未知なるものがあったりして楽しいです。
地方から上京した人が「そういえば東京であまり見ないなぁ」と思うものを聞いてみました。
●青森県
・イカメンチ/30代
「いかのげそを使ったメンチカツ。肉は入っていない」
・甘い赤飯/30代
「青森の赤飯といえば甘いイメージだったので、東京のコンビニで赤飯のおにぎりを買ったときは衝撃だった」
●福島県
いもがら/60代
「里芋の茎で干したもの。水で戻してから煮物に加えたり、単独で煮たりする」
●長野県
・ナイアガラ(ぶどう)/60代
「長野県民にとってはデラウェアの次に庶民的なぶどう。甘味が強く、傷みやすいので、関東まで流通していないのだとのこと。最近はごく稀にお目にかかることもある。40年前は故郷に帰らないと口にできなかった」
・甘納豆入りの赤飯/60代
「我が家は普通の赤飯だったが、ご近所さんから頂く赤飯は甘納豆が入っていて甘かった。昔々は砂糖が貴重で、料理を甘くするのが最大級のおもてなしとする風習があったよう」
青森の方に続く甘い赤飯。青森の方は「甘納豆かどうかわからないけど甘かった」とのこと。
・ぐみ(桑の実)/60代
「学校帰り、桑畑の紫色に実ったぐみを、道から取れる範囲で摘み取って食べながら帰った。口の中が紫色になるのでバレた」
桑の実はパッとどんなものか浮かびませんが、サルビアなら筆者も子供の頃に蜜を吸っていました。
・味噌パン/60代
「元日に登校すると、味噌パンや落雁が配られた。東京には東北の味噌パンは売っているが、長野県松本市の味噌パンがない。長野のは柔らかくて食パンほどの大きさ」
青森出身の友人は味噌パンを知らないとのこと。
・牛乳パン/60代
味噌パン同様、「東京で売っているのは長野県松本市のではない」
●愛知県
みそおでん/60代
●大阪府
・ところてん/40代
「大阪のは黒みつをつける。東京は酢」
・油揚げが乗っている「たぬきそば」/40代
「東京は天かすが乗ったそばになる」
・カップたこ焼き/40代
「難波で、カップにたこ焼きが入って食べ歩きしやすい『カップたこ焼き』というのがあったが今は無いかも」
・たこせん/40代
東京でいう「えびせん」にたこ焼きをサンドしたもの。ちなみに、えびせん単体のことも大阪では「たこせん」と呼ぶそうです。
・かすうどん/40代
牛のホルモンを揚げたものを乗せたうどん、とのこと。
東京でもお店を見かけましたが、筆者はそこでかすうどんの存在を知ったので、東京ではまだあまり広まっていないかも。
・グリーンティー/40代
「抹茶味の甘い飲み物。夏に、大阪のお茶屋さんならほとんどテイクアウトで販売している」
今まで緑茶を洋風に言っただけと思っていました。
・冷やし飴/40代
「生姜とハチミツ味の冷たい飲み物。夏限定で、温めると『飴湯』という名前に変わり、自販機の缶では裏表で『飴湯』と『冷やし飴』と記入されていて、季節によってひっくり返して販売されている」
●鹿児島県
・UCCの自販機/30代
・ヨーグルッペ/30代
このデザイン、鹿児島で生まれ育っていなくても懐かしさを感じます。
・ブラックモンブラン(アイス)/30代
・TULIPのポークランチョンミート/30代
・塩せん(せんべい)/30代
「色んな種類がある。メーカーによって塩加減が違う気がする」(30代)
「かすたどん」、「かるかん」、「Mの時間」など、初めて聞く銘菓の名前もあがりました。
●北海道
床暖房、二重窓/20代
東京ではこれらが備わっていると「すごい!いいねー」となりますね。
●青森県
・コイン精米機/30代
「自分のところでとれた米を精米する場所。青森の道には普通にある」(30代)
・チリンチリンアイス/30代
「おばさんが、チリンチリン鈴を鳴らしながら売るアイス」(30代)
●富山県
犬小屋/40代
「実家の半径1キロで、犬小屋がない家を探す方が早かった」
●石川県
24時間じゃないコンビニ/20代
●岐阜県
藁葺き屋根/50代
●愛知県
自転車通学/20代
●大阪府
・自分で作るたこ焼き屋/40代
基本的に一人にひとつ、たこ焼き器が渡されるそうです。
・トイレくらいの小さなスペースで、おばちゃん1人がやっているたこ焼き屋/40代
「小さいスペースのたこ焼き屋さんは、大阪はけっこうある。繁華街より下町のような地域に多いイメージ。オシャレな感じでなく、小さい土地に無理矢理たこ焼き台を設置しているとか、手作り感満載の小さい屋台とか、一軒家の駐車場とか」
・ジャンボカラオケ広場/40代
・カラオケレインボー/40代
「大阪では有名。安くて最新設備でメニュー豊富」
・30円ジュース自販機/40代
「西成区に圧倒的に多いが、それ以外の地域でも急に遭遇する。聞いたことのないメーカーの飲み物がほとんどだったと思う。種類はお茶、水、珈琲、炭酸、おしるこ、冷やし飴、飴湯」
100円の自動販売機でさえラッキーと思うのに。
●香川県
縁側廊下/40代
「都心にいるせいか、一軒家でも縁側廊下がある家を見かけない」
地元千葉県の友人宅でも見たことないです。雑巾がけをバタバタやるの、少し憧れました。
●福岡県
・暴走族/30代
「福岡の田舎の方の出身で、暴走族や、その予備軍らしきノーヘル原付中学生を、昼夜問わず1日1回は見かけていたが、東京では月に1度見るか見ないかくらい」
・松の木のような模様のブロック塀/30代
「地元では松の木のような模様のあるブロック塀が多かったが、東京ではほとんど見ない」
これ、たぶん筆者も見たことがあります。
大人になって行動範囲が広まり、今や友人達の出身地も様々。育ってきた地域の違いの話ができるのは、大人になる楽しさのひとつと感じます。
(武井怜)
地方から上京した人が「そういえば東京であまり見ないなぁ」と思うものを聞いてみました。
食べ物編
●青森県
・イカメンチ/30代
「いかのげそを使ったメンチカツ。肉は入っていない」
・甘い赤飯/30代
「青森の赤飯といえば甘いイメージだったので、東京のコンビニで赤飯のおにぎりを買ったときは衝撃だった」
●福島県
いもがら/60代
「里芋の茎で干したもの。水で戻してから煮物に加えたり、単独で煮たりする」
●長野県
・ナイアガラ(ぶどう)/60代
「長野県民にとってはデラウェアの次に庶民的なぶどう。甘味が強く、傷みやすいので、関東まで流通していないのだとのこと。最近はごく稀にお目にかかることもある。40年前は故郷に帰らないと口にできなかった」
・甘納豆入りの赤飯/60代
「我が家は普通の赤飯だったが、ご近所さんから頂く赤飯は甘納豆が入っていて甘かった。昔々は砂糖が貴重で、料理を甘くするのが最大級のおもてなしとする風習があったよう」
青森の方に続く甘い赤飯。青森の方は「甘納豆かどうかわからないけど甘かった」とのこと。
・ぐみ(桑の実)/60代
「学校帰り、桑畑の紫色に実ったぐみを、道から取れる範囲で摘み取って食べながら帰った。口の中が紫色になるのでバレた」
桑の実はパッとどんなものか浮かびませんが、サルビアなら筆者も子供の頃に蜜を吸っていました。
・味噌パン/60代
「元日に登校すると、味噌パンや落雁が配られた。東京には東北の味噌パンは売っているが、長野県松本市の味噌パンがない。長野のは柔らかくて食パンほどの大きさ」
青森出身の友人は味噌パンを知らないとのこと。
まばらに現れている模様。
・牛乳パン/60代
味噌パン同様、「東京で売っているのは長野県松本市のではない」
●愛知県
みそおでん/60代
●大阪府
・ところてん/40代
「大阪のは黒みつをつける。東京は酢」
・油揚げが乗っている「たぬきそば」/40代
「東京は天かすが乗ったそばになる」
・カップたこ焼き/40代
「難波で、カップにたこ焼きが入って食べ歩きしやすい『カップたこ焼き』というのがあったが今は無いかも」
・たこせん/40代
東京でいう「えびせん」にたこ焼きをサンドしたもの。ちなみに、えびせん単体のことも大阪では「たこせん」と呼ぶそうです。
・かすうどん/40代
牛のホルモンを揚げたものを乗せたうどん、とのこと。
東京でもお店を見かけましたが、筆者はそこでかすうどんの存在を知ったので、東京ではまだあまり広まっていないかも。
・グリーンティー/40代
「抹茶味の甘い飲み物。夏に、大阪のお茶屋さんならほとんどテイクアウトで販売している」
今まで緑茶を洋風に言っただけと思っていました。
・冷やし飴/40代
「生姜とハチミツ味の冷たい飲み物。夏限定で、温めると『飴湯』という名前に変わり、自販機の缶では裏表で『飴湯』と『冷やし飴』と記入されていて、季節によってひっくり返して販売されている」
●鹿児島県
・UCCの自販機/30代
・ヨーグルッペ/30代
このデザイン、鹿児島で生まれ育っていなくても懐かしさを感じます。
・ブラックモンブラン(アイス)/30代
・TULIPのポークランチョンミート/30代
・塩せん(せんべい)/30代
「色んな種類がある。メーカーによって塩加減が違う気がする」(30代)
「かすたどん」、「かるかん」、「Mの時間」など、初めて聞く銘菓の名前もあがりました。
物、人編
●北海道
床暖房、二重窓/20代
東京ではこれらが備わっていると「すごい!いいねー」となりますね。
●青森県
・コイン精米機/30代
「自分のところでとれた米を精米する場所。青森の道には普通にある」(30代)
・チリンチリンアイス/30代
「おばさんが、チリンチリン鈴を鳴らしながら売るアイス」(30代)
●富山県
犬小屋/40代
「実家の半径1キロで、犬小屋がない家を探す方が早かった」
●石川県
24時間じゃないコンビニ/20代
●岐阜県
藁葺き屋根/50代
●愛知県
自転車通学/20代
●大阪府
・自分で作るたこ焼き屋/40代
基本的に一人にひとつ、たこ焼き器が渡されるそうです。
・トイレくらいの小さなスペースで、おばちゃん1人がやっているたこ焼き屋/40代
「小さいスペースのたこ焼き屋さんは、大阪はけっこうある。繁華街より下町のような地域に多いイメージ。オシャレな感じでなく、小さい土地に無理矢理たこ焼き台を設置しているとか、手作り感満載の小さい屋台とか、一軒家の駐車場とか」
・ジャンボカラオケ広場/40代
・カラオケレインボー/40代
「大阪では有名。安くて最新設備でメニュー豊富」
・30円ジュース自販機/40代
「西成区に圧倒的に多いが、それ以外の地域でも急に遭遇する。聞いたことのないメーカーの飲み物がほとんどだったと思う。種類はお茶、水、珈琲、炭酸、おしるこ、冷やし飴、飴湯」
100円の自動販売機でさえラッキーと思うのに。
●香川県
縁側廊下/40代
「都心にいるせいか、一軒家でも縁側廊下がある家を見かけない」
地元千葉県の友人宅でも見たことないです。雑巾がけをバタバタやるの、少し憧れました。
●福岡県
・暴走族/30代
「福岡の田舎の方の出身で、暴走族や、その予備軍らしきノーヘル原付中学生を、昼夜問わず1日1回は見かけていたが、東京では月に1度見るか見ないかくらい」
・松の木のような模様のブロック塀/30代
「地元では松の木のような模様のあるブロック塀が多かったが、東京ではほとんど見ない」
これ、たぶん筆者も見たことがあります。
懐かしい気がするので、地元の千葉で見たのかも。東京で見たことありますか?
大人になって行動範囲が広まり、今や友人達の出身地も様々。育ってきた地域の違いの話ができるのは、大人になる楽しさのひとつと感じます。
(武井怜)
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