ハエがなぜか寄り付く人の特徴って?
3月に発売された『フマキラー コバエ激取れ』も好調!
電車の中、オフィス、教室などで、人がたくさんいるにもかかわらず、なぜかハエがとまる人というのがいる。
子どもの頃などは、ハエが寄ってくると、「こっちくるな!」と心の中で祈ったり、たまたま止まろうものなら「風呂入ってないんじゃないの?」などというくだらない冗談を言い合ったりしたものだが、はたして本当にそんなことがあるのだろうか。


ハエが寄ってくる人には、どんな特徴があるのか。たとえば、ニオイとか、二酸化炭素とかが影響しているもの?
おなじみ害虫駆除のプロ・フマキラー株式会社のマーケティング部に聞いてみると……。
「ハエは、ニオイに寄り付きます」
!! 救いようのない悲しい事実!!
「種類によって異なりますが、家庭の生ゴミや、畜舎や、くみとりトイレの便、腐敗(発酵)した果物や樹液・そこに育つ酵母を食べます。そのため、それらのニオイに近いものを好む傾向があるんですよ」
ということは、ハエがたまたまとまった人というのは、実に不名誉な気がするのですが……。
ハエは視覚的に、色などを判別して寄り付くことなどもあるもの?
「ハエは黒い色を好むことが、研究により判明しています。樹液をエサにしているため、黒っぽい樹液の色を好むと考えられるんですよ」

ハエが黒い色を好むというのは、初めて知った事実だが、さらにこんなショッキングな補足も。

「腐った野菜・果実も黒っぽく変色することから、本能的に黒色の物をエサと視覚認識する傾向があると考えられます」
じゃ、じゃあ、たまたま黒い服を着ていただけで、ニオイを放っているわけではなく、寄り付いたという可能性もあるわけですね?

ところで、ハエは市街地やトイレ、台所などによく出没するけど、そもそも人に寄り付くときはどんな目的があるのだろうか。蚊のように、人の血を吸う目的があるわけでもないのに……。
「エサに近いニオイを発生させていたり、黒色の服を着ていたりすると、エサに勘違いされているのかもしれません。また、イエバエ科のサシバエのように牛馬を吸血し、時には人も吸血するハエもいます」

ズバリ、ハエを寄り付かせないためにできる工夫はある?
「エサに近いニオイを発生させない。清潔でいることが大事かと思います」

どういうわけか群集のなかで、たまたまハエに選ばれ、寄り付かれる人は、まずは清潔を保つこと。そして、黒い服を避けてみるのも効果アリかもしれません。

(田幸和歌子)