
「最後のコンビニ」はファミリーマートだった
実際に現地へ行ってみると、静岡駅から車で30分ほどの場所にある「ファミリーマート静岡牛妻店」に、その看板はあった。

周囲はのどかな雰囲気だが、ド田舎というわけでもない。だが地元の人によればこの先はコンビニはもとよりスーパーもなく、個人商店やガソリンスタンドがあるくらい。実際に県道27号線を北上していくと、ほどなくして家もまばらになり、安倍川沿いを走るのどかな一本道になった。

車はほとんど走っていない。そもそも、場所によってはすれちがうのもやっとの道の細さ。


最後のコンビニの先には秘湯があった
最後のコンビニから1時間ほど走ると「梅ヶ島温泉郷」についた。静岡駅からは40km強の距離。
梅ヶ島温泉郷は静岡市の北部、南アルプスの麓に位置し、「梅ヶ島温泉」「梅ヶ島新田温泉」「梅ヶ島金山温泉」「梅ヶ島コンヤ温泉」の4つの温泉の総称だ。


梅ヶ島温泉郷の先は、峠を越えればもう山梨県。実はこのあたり戦国時代は武田家の領地だったそうで、梅ヶ島温泉郷はいわゆる“信玄の隠し湯”のひとつだったとか。残念ながら現在は数年前の台風の影響で山梨県側が通行止めになっており、行き来はできなくなっている。

梅ヶ島温泉唯一の店は50年の歴史ある名店
今回は梅ヶ島温泉郷を構成する4つの温泉の中でも、一番北に位置する「梅ヶ島温泉」に泊まった。宿泊した「おもいでの宿湯の島館」をはじめ、民宿・旅館が10軒あるだけの小さな集落だ。


梅ヶ島温泉唯一のポスト、バス停、自販機がそろう場所は、宿「梅薫楼」の前。

梅ヶ島温泉唯一の店は、お食事と日帰り温泉の店「湯元屋」。来年で営業50年だという。リピーターが多い秘湯の名店だ。



