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東京での孤独と居場所の発見  あるアイルランド人が見る日本の一面 2

アイルランドからやってきたフィルさん

アイルランド人のフィルさんが初めて日本にやってきたのは 10年以上前。前回書いたように、最初は留学生として神戸に、 2度目は国際交流員の仕事をしながら新潟に滞在した。最初は軽い気持ちでやってきた日本だったが、文化の違いを体感することから始まり、地域のコミュニティに入っていくことで日本に関する様々なことを肌で感じながら学ぶ日々の中、徐々に日本への関心が高まっていった。

■大不況のアイルランドから東京へ
新潟に約3年滞在した後、再びアイルランドに帰国した。アイルランドはこの時、経済破綻するよりは前だったが、すでに深刻な不況に見舞われ失業者が急ペースで増加していた。
「帰ってからは、少しゆっくりしたいと思っていた。それで、アルバイトをしながら大学院に通ったんだ。今まで日本にいて考えていたことを何か形にしたいと思っていたからね。あのときは新潟にいたときに出会った寺山修司の作品を題材に比較文学の論文を書いていたんだ」

そうしているうちに国の経済は破綻。失業者があふれ、仕事を得るために国を出る人も多かったという。フィルさんの友人にもアメリカやスイス、オーストラリアなどに行った人が珍しくなかった。海外へ滞在するためのビザ発給のため、また失業手当や生活保護をもらうため、関係する機関の窓口に行列ができている光景を目にすることもあった。

修士号を得てからは、フィルさんはフリーランスで翻訳や通訳などの仕事をしていた。

2013年4月16日 08時00分

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