香川県民のソウルフード「さぬきうどん」。さまざまなメーカーが商品を出しているが、さすがに「塩なき子」のシュールなパッケージにはビックリした。
香川県でうどん店を展開する、こんぴらや販売株式会社が昨年10月に発売した「塩なき子」。その名のとおり、塩分ゼロのソルトフリーが特徴だ。
「うどんに限らず、麺に塩が使われていることは意外に知られていません。知っていても気にされない方がほとんどかと思いますので、そのことに気づいていただくために、まずは手に取ってもらえるような目を引くデザインにしました」
と同社の担当者。実際、私も近所のスーパーで見つけて、つい手にとってしまったのだから、狙いは当たりといえるだろう。
開発のきっかけは?
「生活習慣病にお悩みの方が多く、さぬきうどんにできることが何か考えたとき、“食卓の減塩補助食品”として、減塩のお手伝いができないかと思ったんです」
通常のさぬきうどんには8~13%の塩分が入っており、茹でても15~20%は残留するというが、「塩なき子」は塩度0.00%。
構想と試作にかけた時間は、なんと1年半。
「塩は、うどん独特のコシや粘りを持たせるためにも使用しますが、その塩を使わないので、当初はコシのない麺になってしまいました。それを解決すべく、小麦粉配合や加水率、熟成時間、乾燥時間を調整し、現在の食感にたどりつきました」
食べてみると、口に入れた瞬間はやわらかな印象ながら、噛むとしっかりとした弾力がある。塩分ゼロを感じさせないモチモチ感がたまらない。
見た目のシャレっぽさに反して、本格的な味わいに驚かされるが、それもそのはず。同社が作っているのは、単なる「さぬきうどん」ではなく、「本場さぬきうどん」。
ちなみに自宅で茹でるときは、お湯を1L以上たっぷり使い、沸騰したお湯の中で麺がクルクルと回り続けるよう火加減を調整するのがコツ。茹で終わったら、流水で表面のぬめりをとるようにもみ洗いすると麺が締まるそうだ。一般的なうどんの食べ方でもよいが、ヘルシー感覚でサラダうどんなどにするのもオススメとのこと。
商品は1袋120グラムで¥350。同社のオンラインショップのほか、香川県内の百貨店や空港、関東のスーパーなどで販売中。香川県内はもちろん、県外からの注文も多く、県内ではとくに塩分を気にする年配の人や赤ちゃんの離乳食として好評だという。
今後は青汁、コラーゲンなどを練り込むなど、味のバリエーションも増やしていきたいというから楽しみにしたいところ。
週1回の休塩日、あなたも実践してみては?
(古屋江美子)
香川県でうどん店を展開する、こんぴらや販売株式会社が昨年10月に発売した「塩なき子」。その名のとおり、塩分ゼロのソルトフリーが特徴だ。
「うどんに限らず、麺に塩が使われていることは意外に知られていません。知っていても気にされない方がほとんどかと思いますので、そのことに気づいていただくために、まずは手に取ってもらえるような目を引くデザインにしました」
と同社の担当者。実際、私も近所のスーパーで見つけて、つい手にとってしまったのだから、狙いは当たりといえるだろう。
開発のきっかけは?
「生活習慣病にお悩みの方が多く、さぬきうどんにできることが何か考えたとき、“食卓の減塩補助食品”として、減塩のお手伝いができないかと思ったんです」
通常のさぬきうどんには8~13%の塩分が入っており、茹でても15~20%は残留するというが、「塩なき子」は塩度0.00%。
構想と試作にかけた時間は、なんと1年半。
「塩は、うどん独特のコシや粘りを持たせるためにも使用しますが、その塩を使わないので、当初はコシのない麺になってしまいました。それを解決すべく、小麦粉配合や加水率、熟成時間、乾燥時間を調整し、現在の食感にたどりつきました」
食べてみると、口に入れた瞬間はやわらかな印象ながら、噛むとしっかりとした弾力がある。塩分ゼロを感じさせないモチモチ感がたまらない。
見た目のシャレっぽさに反して、本格的な味わいに驚かされるが、それもそのはず。同社が作っているのは、単なる「さぬきうどん」ではなく、「本場さぬきうどん」。
“本場”を名乗るには、公正競争規約にのっとった製法でなければならず、なかでもポイントとなるのが「手打ち、手打ち式(風)のもの」という基準。製麺機を使う場合でも、めん帯の方向を交錯させる必要があり、ひと手間かかるのだ。
ちなみに自宅で茹でるときは、お湯を1L以上たっぷり使い、沸騰したお湯の中で麺がクルクルと回り続けるよう火加減を調整するのがコツ。茹で終わったら、流水で表面のぬめりをとるようにもみ洗いすると麺が締まるそうだ。一般的なうどんの食べ方でもよいが、ヘルシー感覚でサラダうどんなどにするのもオススメとのこと。
商品は1袋120グラムで¥350。同社のオンラインショップのほか、香川県内の百貨店や空港、関東のスーパーなどで販売中。香川県内はもちろん、県外からの注文も多く、県内ではとくに塩分を気にする年配の人や赤ちゃんの離乳食として好評だという。
今後は青汁、コラーゲンなどを練り込むなど、味のバリエーションも増やしていきたいというから楽しみにしたいところ。
週1回の休塩日、あなたも実践してみては?
(古屋江美子)
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