あ~、今年の夏もすごく暑くなりそう~な予感。少しでも涼しい気分を味わいたいもの。
やっぱりそんなとき頼りになるのは冷蔵庫の冷たい飲み物だったり、食べ物だったり……。そこで、以前に何度か紹介したことがあるが冷蔵庫保存型ガジェットというもので、冷蔵庫の閉め忘れを防ぐメッセージや癒しの言葉をかけてくれる! で、今回はそんな役に立つ彼らにまたまた新しい仲間が加わった。それは、何と方言でメッセージを伝える牛乳瓶型の動物たちだ。

癒しの方言をしゃべる冷蔵庫保存型ガジェットシリーズ『Fridgeezoo HOGEN』(ソリッドアライアンス)。全国各地の冷蔵庫に住み始めたFridgeezooたちが時を経てその土地の方言をしゃべるようになったというストーリー設定。これまでにシロクマ(鹿児島弁)、ペンギン(京都弁)、セイウチ(沖縄弁)、アザラシ(岩手弁)たちが登場しており、さらに「福島弁」のシロクマと「広島弁」のアザラシが増えることになった(7月中旬出荷予定)。


例えばシロクマは「待ってだがんね~」「ぶつけてぶんず(青たん)になんねぇように気をつけでね」「ごせっぱらやげっから(腹立つから)早ぐ閉めて!」、アザラシは「お疲れさん、会いたかったんじゃけぇね!」「今日も頑張らにゃいけんよ」「そろそろ閉めんちゃい。もう、たいぎいわぁ(だるいわぁ)」ってな感じ。

さらに「ゲップ機能」を搭載しており、頭のコルクのようなボタンを押すとゲップやくしゃみをさせたり、喋るのを止めることができるという便利(!?)さが加わった。なお、シロクマのボイスは福島県いわき市出身の木村世治(ZEPPET STOREのボーカル、etc…)、アザラシはmarhy(シンガー、作曲家、etc…)がそれぞれ担当。両方ともとても和やかで優しい方言の発音が魅力である。

「福島弁」「広島弁」をあえて選んだ理由をソリッドアライアンスに聞いてみた。

「とくに深い意味はありませんが、福島弁は以前から福島の方からご要望の問い合わせがあったので、商品化を決めました。広島弁は、男性っぽいイメージが強いと思いますが、女性がしゃべったときの優しいイメージのギャップが面白いと思い決めました」
なるほど、確かに女性がしゃべる広島弁、なかなかうっとりします!

ゲップ、くしゃみについて、これらも方言を反映したボイスになっているのか。
「ゲップ、くしゃみはどの方言も同じ様な感じでつくっていますが、福島弁に関しては、くしゃみの後に“ねっぱちった!(くっついちゃった)”という方言を入れています」
方言ってなかなかユニークである。

ところで、牛乳瓶の栓にコルクを選んだ理由は? また、参考にした牛乳瓶はあるのか。
「見た目や触ったときに温かみを感じでもらえるようにコルクを採用しました。このHOGENシリーズは温かみ、癒し、懐かしさといった部分にフォーカスしてつくられています。
その結果、声の種類が方言になり、外観もプラスチックだけでなくコルクを使用しています」
「参考にした牛乳瓶はとくにありません。小学校時代の給食を思い出しながらデザインしました」
私の小学校給食も紙パックではなく瓶でした。今は紙パックが多いのかなぁ。

このシリーズ、都会出身者にとってはちょっとカルチャーショックと同時に、方言の素晴らしさを知るいい機会になるだろう。
(羽石竜示)