「痛みに耐えて、よく頑張った!」という名ゼリフがあるが、それにも限度がある。ずっと耐えてたくないし、できれば痛みは消してしまいたい。


しかし、原因不明の痛みってありますよね? なぜかうっすら続く偏頭痛とか、慢性的な腰の痛みとか。もう、どうしたら良いかわからないし、ぶっちゃけ薬は飲みたくないし、結局は痛みに耐えて頑張ってしまっている自分。

しかし、実はこんな解決法があるらしい。大津接骨院(神奈川県横須賀市)の石橋輝美院長が今年の4月に発表した書籍『痛みが取れる! 「指まきテープ」』で、独特の痛み解消法が紹介されておりました。

その方法とは……、本のタイトルを読めば一目瞭然でしょうか。薬局で手軽に手に入る「布ばんそうこう」等のテープを指に巻くだけで、体に起こる様々な痛みを取り除くことができるらしいのです。


では、この療法を発見した経緯について。
「今からおよそ30年前、右足首を骨折した私は、日々、重にぶい痛みに苦しめられていました」
「そんなある日のこと、手の甲の部分に妙にかゆいような違和感を感じました。何気なくその部分をボールペンの先でつっついてみたら、何と足首の痛みが消えて、不思議に気持ちが良かったのです」(同書から)

これをきっかけに、石橋院長は新療法の開発に着手。同接骨院の患者さんによる協力とその後の約30年間のデータをもとに生み出されたのは、その名も「ペインシフト療法」!

でも、どうしてこのようなやり方が痛みに効くのだろう?
「一つ仮説を立てるとしたら、こう考えられます。手を刺激することにより、その刺激は脊髄神経を介し、脳にまで到達します。脳で受容した刺激に対し、反射という生理作用が機能し、痛みを感じる部位にフィードバックされ、筋肉の弛緩を促します。
その時に痛みは消えるのです」

「刺激はすぐに慣れてしまい、長く持続させることが難しいのですが、テープを巻き続けることにより、刺激の継続が図れるのです」(同書から)

石橋院長が言うように、これらはあくまで仮説。しかし、実はツボや針、マッサージ等にだって医学的根拠はないらしいのです。何より、実際にペインシフト療法を採り入れている治療院は、全国にいくつもある模様。
「ペインシフト療法、石橋先生、ともに接骨院業界では超有名です!」(同書・担当者)
業界で名を馳せる石橋院長の経験から生み出された療法は、多くの支持を獲得していた。

じゃあ、もうちょっと突っ込んで聞いてみたい。この療法が特に得意としている痛みって、何ですか?
「肩こりや腰痛、ひざ痛などの慢性的な痛みには特に効きます」(担当者)
他にも“疲れ”(脚の疲れ、疲れ目、慢性疲労など)や“悩み”(冷え性、胸焼け、胃もたれなど)、“困り事”(偏頭痛、生理痛、歯痛など)にも、このペインシフト療法は対応するとのこと。


じゃあ、どのようにしてテープを巻いていけばよいのだろう。その流れは、以下になります。
(1) 手の甲刺激をする
(2) 指まきテープを巻く

例えば肩こりでも、様々なこり方がありますよね。そして、それぞれのこり方に対応する刺激ポイントが同書内では解説されています。そこを、自身の親指の先を用いて見つけ出していただきたい。その後、そのポイントを覆うようにテープを巻いてあげる。
すると、「痛みが軽くなる」とか「痛みがやわらぐ」という曖昧なものではなく、「瞬時に痛みが消える」というのです。

「テープを巻くことにより、刺激するポイントを少し外していたとしても、より広範囲をカバーして効果を持続させることができます」(同書から)

そんな『痛みが取れる! 「指まきテープ」』には反響が続々と寄せられており、主に40代以上の人たちによる購入が多いとのこと。
「『自分で少しでも痛みを和らげる方法があるなら試してみたい』と考えていた方からの反響が大きいみたいです」(担当者)

メディカルライフ研究所の調査によると、日本人の7割以上が「長期的な不調症状あり」と認識しているという。その不調とは、1位「腰の痛み」、2位「頭痛」、3位「肌のかゆみ」というトップ3。
では、それをどうしているのか? なんと3人に2人は「そのまま放置」だそうなんです。なぜ、放置なのか。
その理由として最も多く挙げられたのは「病院に行くのが面倒」というものでした。

それら全て、指まきテープで解決できてしまいます。いやはや、神秘的ですな。
(寺西ジャジューカ)