しかし、今から紹介するのはガチ。兵庫県神戸市の「とりみカフェ」は、5月より“インコ風味のアイス”を発売しているんです。
「きっかけは、阪神百貨店梅田本店で毎年開催されている「幸せを運ぶ小鳥の作品展」でした。昨年の作品展まで、当店はオリジナルの鳥モチーフグッズを出品していました。しかし鳥好きの皆様に応援・御支持していただけた結果、今年は大きな催事場にスペースを移動し、販売可能品目の規約も変更。飲食物も取り扱えるようになったので、本業であるカフェの仕入れラインを活かし、色々な鳥モチーフのお菓子を作ろうと思い立ちました」(とりみカフェ・梅川さん)
天下の阪神百貨店で、こんな変わり種アイスを販売するだなんて! これぞ機を見るに敏、だな。
そんなこんなで、どうやら3種のアイスが出来上がったようです。では、一つ一つ解説していただきましょうかね。
●ぶんちょ仕立てのフィンチアイス
→まんまるくなった文鳥の、ふわふわ食感を出した
「ほんのり甘く味のついた文鳥の主食の雑穀(人間用)に、文鳥の羽根の触感をイメージしたマシュマロを混ぜて作りました。まるで、指の上で丸くなってくつろいでいる白文鳥の胸元の羽根をそーっと触ったかのような、軽くてほんのり香ばしいアイスです」(梅川さん)
●セキセイインコアイス
→セキセイを握り締めながら、バニラアイスを食べたような味
「インコの主食の雑穀(人間用)にりんごを混ぜております。もちろん香ばしくて美味しいのですが、何故か食べ終わった後に口の中にインコと同じ匂いが残ります」(梅川さん)
●オカメインコイメージアイス
「オカメ大好物の食用パンプキンシードとひまわりに、りんごを混ぜています。
では、これらアイスへの反響について。
「使用したアイスは無添加で口溶けの良いものなので、実際にその鳥を飼っている方たちからは特に『ふわふわしていて、本当に羽根みたいだった! また食べたい!!』と、リピート希望のお声をいただいております」(梅川さん)
おかしいだろ……。「本当に羽根みたいだった」と言っておきながら「また、食べたい!」って、なぜ食欲を沸かせてしまう? 解せないんですけど。ただ美味しいのは、どうやら事実なよう。
……ってな訳で、“インコ風味のアイス”を実際に取り寄せてみました。今、目の前には話題のアイス3種があるんです! パッケージの蓋には、愛らしい鳥さんの顔が描かれていますよ。じゃ、まずは「ぶんちょ仕立てのフィンチアイス」からいただきましょうかね。……美味しい! 確かに無理して意識したら、鳥を想起させる風味があるかもしれない。でも、普通に美味しくてクリーミーなアイスクリームだな。……そうか、この“クリーミー”な食感が「文鳥の羽根の触感」なのか。
続いては「セキセイインコアイス」を。……これも絶品! そして、香ばしい。
……だと、思っていた。恐らく、前述の“香ばしさ”に理由があるのだろうな。口の中が、インコ臭い。いや、美味しいんですよ? すごく美味しい。でも、なんかペットショップの臭いがするんです。いや、それに打ち勝つほどの美味しさがあるのだけど。
そして、最後は「オカメインコイメージアイス」を。……これも、美味しい! このアイスの最大のポイントは、ふんだんに含まれている「ひまわりの種」の歯応えですね。
……わかった。このアイスは、3種の中で最も顕著。恐らく「ひまわりの種」が、強烈に作用していると思う。
「オカメが顔の上を歩いて、口の中に足が入った時の舌触りが楽しめる」……なるほど、言い得て妙です。
そして、“インコ度数”をアップさせたい場合はこちら。とりみカフェ店内で飲食する場合、「イン粉」(ナッツを砕いて炒ったもの)を付けてもらえるそうです。っていうか、これ以上インコ臭さを増幅させてどうすんだよ……。
でも、かけたらかけたで、やっぱり美味しいんです。この粉の香ばしさは、また違った種類の甘みをアイスに与えてくれました。
そんな“鳥のインコ風味のアイス”の価格は、各300円(税込み)。現在はとりみカフェ店内でのみオーダーを受け付けており、お盆明け以降は通販の受付を開始するとのこと。(準備ができ次第、ブログやTwitterで告知)
アイス完成時、「やばい!! いろいろと本物に忠実にやりすぎたー!!」と絶叫したという、同カフェのTwitterアカウント(@torimicafe)。
ぶっちゃけ、確かに忠実でした。確実に、インコ風味がある。
(寺西ジャジューカ)