人気男性声優陣とV系がコラボしたスペシャルプロジェクト、その名も「FlyME project(フライミープロジェクト)」が、2015年1月に始動し、注目を集めている。

前触れもなく発表された物語の設定はこうだ。


「音楽性の違う2組のバンド、DRINK ME(ドリンクミー)、MEDICODE(メディコード)――。異なった見た目、楽曲のV系バンドが同じ音楽レーベルへほぼ同時期に所属。事務所側は違いを競わせるため、CDの同時リリースを決める」

実際にそれぞれのバンドがCDをリリースするとのことで、「一体これはどういうこと?」「何が始まるの?」とネット上ではさまざまな声が上がっている。
気になるその全貌だが、いまだベールに包まれたまま……! そんな謎多き同プロジェクトについて、現在明らかにされている情報を整理してみよう!

【設定がガチすぎる? 実際のバンドのような詳細なストーリーに注目!】


「FlyME project」の公式サイトにはプロジェクトの情報が一部公開されているが、まず注目したいのは企画を支える大きなストーリーラインだ。

このプロジェクト、見た目も音楽性も異なる2組のバンド・「DRINK ME」と「MEDICODE」を主軸に展開され、バンドのメンバーを男性声優たちが務めるという。

「DRINK ME」は見た目がカラフルで、派手な衣装やメイクが特徴的なバンド。髪色でどのメンバーか見分けがつき、楽曲はキャッチーでかわいいポップロックが中心だという。

振り返れば2000年代には、「オサレ系」と呼ばれるポップでキラキラとした見た目や楽曲が特徴のV系バンドが流行していた。現在でもカラフルな衣装やポップな楽曲で人気を博すバンドも存在するが、「DRINK ME」はこうしたタイプのバンドを意識したものなのだろうか。ネット上でもV系ファンの間で、こうした“ネタ元”を探る議論がなされている。

一方で、ライバルバンドの「MEDICODE」はゴシックな印象のバンドだ。「見た目はダークでファンタジー色の強い衣装やメイク、個性的ではあるがモノクロで統一されている」、とのこと。楽曲については「心の葛藤を表したダークサウンドが中心となる」そうだ。
こちらのバンドについては「“コテ系”をイメージしたのか?」「衣装にツッコミどころがありすぎる!」「もう少しV系のジャンルについて勉強して!」などと、ネット上が盛り上がり見せている。

設定はこれだけではない。この「MEDICODE」、実は「同時発売になるバンド『DRINK ME』のメンバーとは交流があり、Vo.の翳は以前バンド活動をしていた際、Vo.嵐太朗以外のメンバーと同じバンドとして活動していたこともある」というバックグラウンドがあるらしい。なんともリアルで闇を感じざるを得ない設定である。ちなみにボーカル・翳は、“くもり”と読むので要チェックだ。

【声優陣は人気実力派声優が勢ぞろい!】


そんな緻密な物語設定で二次元と三次元がコラボする同プロジェクト。まだまだ謎が多いものの、豪華な面々がこのプロジェクトを彩っていることは間違いない。
人気声優陣がボーカルやドラマパートに参加しているだけでなく、実際にバンドシーンで活躍するアーティストが楽曲提供を行っている点でも大きな期待が寄せられている。

「DRINK ME」には、Vo.嵐太朗役に山下大輝(『弱虫ペダル』小野田坂道ほか)、Gt.渦潮に増田俊樹(『遊☆戯☆王ZEXAL』神代凌牙ほか)、Ba.夕凪には細谷佳正(『進撃の巨人』ライナー・ブラウンほか)、Dr.電には梶裕貴(『進撃の巨人』エレン・イェーガーほか)というメンバーが勢ぞろい。

また「MEDICODE」には、Vo.翳に斎藤壮馬(『ハイキュー!!』山口忠ほか)、Gt.蝉丸に梅原裕一郎(『オレん家のフロ事情』若狭ほか)、Ba.蜂谷に江口拓也(『東のエデン』大杉智ほか)、DJ.テントに山谷祥生(『暗殺教室』杉野友人ほか)というフレッシュな面々がそろっている。

「あれ……MEDICODEにはDJがいるの?」などと気になり始めるとキリがないが、そこはでき上がった楽曲のサウンドで確認しよう。ボーカルを担当する山下大輝と斎藤壮馬の歌声にも期待したい。

【楽曲提供者に実力派アーティストを起用】


さて、そんな両バンドは4月1日にCDを同時リリースし火花を散らす予定だ。
それぞれ、4曲のトラック(内2曲がインストゥルメンタル)が収録されたCDと、ドラマCDが封入されている。

「DRINK ME」の楽曲「わくドキ☆ワンダーランド」(Vo.嵐太朗/CV.山下大輝)と「メロンソーダ急上昇↑↑↑」(同)は、ロックバンド「摩天楼オペラ」のキーボーディストで、京都コンピューター学院および京都情報大学院大学の客員教授を務める彩雨(あやめ)氏が担当した作品となっている。彩雨氏は2015年に公開予定のホラー映画「心霊写真部 劇場版」でも劇中の音楽監修を務める予定で、楽曲のクオリティにも期待が高まる。

また数量限定の購入特典として、全4種類のストラップがランダム封入されるという。なくなり次第終了、非売品ということなのでファンはぜひ早めにゲットしておこう。
今後、徐々にベールがはがされていく「FlyME project」の展開に、ますます目が離せない。

(はなふさ ゆう)