珍しく、今年は「海に行こう」と友人から誘われているのですが、困ったな。実はここ数年、泳いでません。
なぜなら、カラダが出来てないから。さらしたくないから。恥ずかしさを自覚する感情ゆえなのですが、夏を満喫してない気がして寂しくなってきますよ。子どもの頃は、毎年必ず海水浴へ行っていたのに……。

ここで、知りたい。昨今の親子は海へ行っているのだろうか? そこで、このデータを参照です。
国内最大のアニメ専門チャンネルを運営する株式会社アニマックスブロードキャスト・ジャパンは、全国の子供を持つ男女(計900人)を対象に「夏における親子の時間の過ごし方」の調査を行いました。
夏を象徴する「海水浴」はもちろん、夏に関連する「梅雨」と「朝型勤務」についても探っているらしきこの意識調査、ちょっと見ていきましょうか。

まずは、「今年の夏の休日に、家族と行きたいレジャーは?」という設問から。
夏は外に出たい! けど暑過ぎて“避暑こもり”に“海離れ”する親子が激増中

結果、夏の定番レジャーである「海水浴」(38.7%)は7位という結果に収まりました……。最多回答となった「遊園地・テーマパーク」(53.3%)は「海水浴」より約15%も高いようです。また「花火」(50.3%)や「プール」(45.7%)などの定番には未だ根強い人気はあるものの、アクティブ過ぎず年中楽しめるレジャーである「遊園地」や「ショッピングモール」(42.3%)、「バーベキュー」(40.3%)等が主流になりはじめている現実も露わとなっています。

聞くところによると、実は最近「海離れ」という現象が起こっているらしい。主な原因として「安全性のために臨海学校などの授業がなくなり、海に幼少期から触れる機会がなくなったから」、「潮のべたつきや砂が嫌だから」が囁かれていますが、そうなのか……。

とは言っても、モチベーションが無いわけじゃない。
まず「今年の夏の休日にやりたい過ごし方」をアンケートで集計すると、最も票を集めたのは「外でお子様と一緒に過ごす」(69.0%)でした。「梅雨明け後は太陽の光を存分に浴びたい!」という気持ちが強いだろうし、夏はまとまった休みが取れるわけだし、そう思うのは道理です。
夏は外に出たい! けど暑過ぎて“避暑こもり”に“海離れ”する親子が激増中

一方、「今までの夏の休日の過ごし方」における最多回答は「家の中でお子様と一緒に過ごす」(61.0%)。
これは、ここ何年も続く暑い夏の影響が色濃く表れた結果でしょう。外へ出たい気持ちはありつつ、熱射病の恐れがあるため、結局は涼しい家にこもっていたい。そんな気持ちが、数値として表れました。

ちなみに「子供と家でしたいこと」の1位は「テレビを一緒に観ること」。“子どもと一緒に観たことがある番組”“子どもと一緒に観たい番組“では、ともに「最新のアニメ」が1位に、「昔、自分が観ていたアニメ」が2位に輝いています。
夏は外に出たい! けど暑過ぎて“避暑こもり”に“海離れ”する親子が激増中

ゴールデンタイムにアニメが放送されていた親世代は、「昔、自分が観ていたアニメ」を観て当時を思い返し、自らを振り返るきっかけにしているはず。
その上、古いアニメは視聴者に「夢」や「希望」を与え、心温まる作品が非常に多い。現代の子どもたちにこの古きアニメの素晴らしさをゆっくりと伝えられるのは、時間がある夏休みが最適かもしれません。

ところで、この原稿を書いてる筆者の部屋のベランダから外を望むと……。もう、完全に鉛色の空ですな。つい数日前までは、カンカン照りが続いていたのに!
というわけで「レジャーに出かけたい」季節と「家で過ごしたい」季節についても集計を取ってみました。結果は、以下。

夏は外に出たい! けど暑過ぎて“避暑こもり”に“海離れ”する親子が激増中

一年を通して最もレジャー欲が下がるのは「梅雨」で、70%以上がインドア志向になることがわかりました。これは秋のレジャー意欲(約80%)と比較すると約1/3以下であり、非常に意欲が低いことが見受けられます。
理由としては「雨により、休日の予定がつぶれてしまった経験があるから」等の声が上がっており、実際にこのような経験をしたことがある割合は全体の約85%となっています。真冬も「外は寒いから、できれば家でゆっくりしたい」という意見が非常に多くレジャー欲は34%ですが、これより劣るのが「梅雨」であり、約10%も真冬よりも低い結果になっています。だって、冬にはスキーや雪合戦など期間限定のレジャーがあるもの……。

さて、ここでガラッと話題を変えましょう。
皆さん、ちゃんと会社は定時に上がれてますか? いや、明るい時間が長くなっただけに、何となく帰宅がウキウキしてきますからね。この辺についても、探りを入れています。
夏は外に出たい! けど暑過ぎて“避暑こもり”に“海離れ”する親子が激増中

ここで注目は、一部企業でテスト導入が開始され、7月から国家公務員でも実施される「朝型勤務」。日照時間の長い夏に始業時間を早めに設定し、就業時間も短くすることで残業の抑制を狙ったものだそうです。最近は「ゆう活」をはじめようというCMが流れていますね。
その効果が表るのはまだ先だと思いますが、「ほぼ毎日定時に帰れている」と回答した割合は、既に男女合わせて全体の約40%に、「週に1回以上は必ず定時に帰れている」と回答した人は75%にまでのぼっています。仕事の効率や残業前提の仕事に対する日本人の意識、減私奉公の考え方もだいぶ変わってきたのでしょう。それとともに、家族と一緒に過ごす時間に対するプライオリティーが非常に高くなってきていることも見受けられます。

なにはともあれ、本音を言えば定時に帰りたいし、アニメはたっぷり観たいし、海に泳ぎに行きたいし、季節を満喫したいです。
(寺西ジャジューカ)