「人は見た目が9割」なる言葉があるが、悲しいことを言わないでほしい。内面を見られる前に、外見のみで判断をくだされるなんて切ないじゃないですか……。


ここで、ふと思いました。外見を度外視し、その人の内面のみが参考材料となる“出会いの場”があったとすれば、世の情勢はかなり変わってくるのではないか? と。

実は、そんな“出会いの場”があるらしいのです。8月21日にオープンしたバー「Zorro(ゾロ)」(東京都港区)が、まさにそれ。
同店には、何やら独特のルールがあるみたいです。

仮面によって、内面を通じた出会いを演出する


まず店舗入口まで行くと、数々の「仮面」が用意されていました。どうやら、これを着用しての入店が義務付けられている模様。


その状態で、店内にいる男女と飲んだりお話したりする。おわかりでしょうか? まさに、内面のみでアピールする“出会いの場”が誕生した!

「顔が判断材料になる場へ躊躇なく行ける人って、結局は彼氏や彼女がいるんですよね。そこで『顔が見えない場があったらどうなるんだろう?』と発想し、このシステムにたどり着きました。例えば同じ趣味同士の人がチャットをして、気が合った。その後にオフ会で顔を合わせると、初対面とは思えない心境になるじゃないですか。外見にとらわれないで本質的なところで会話をしているからそうなるのかな? という想像があったんです」(同店スタッフ)

クラブの出会いだと外見が重視されるのは、言うまでもない。
婚活サイトでは顔写真が公表されるので、やはり表面的な要素がフックになってしまう。同店では仮面を着けることでルックスを均等化し、その状態でコミュニケーションを取り合うのです。

そしてもう一つ、この店にはルールがあります。夜の12時になると、みんなで一斉に仮面を外してしまう。なんで!? せっかく仮面を着け、内面重視の出会いを演出したというのに。

「たしかに仮面を着けてると目鼻立ちがハッキリするので、より綺麗に、よりカッコ良く見えます。
でも仮面を外しても、『可愛いじゃん!』といった反応ばかりですよ。というのも会話の中で『いい子だな』とわかってるから、本当に可愛く見えたり、欠点が気にならなくなるんです」(同店スタッフ)

こうした出会いのなか、気になる異性がいたら声をかけて地下フロアで1対1になることも可能。B1フロア(60分50ポイント/10ポイントで1000円)は個室になっており、B2フロア(20分10ポイント)はボックス席です。




「当店は“出会いの場”を前提としているので、店内で声をかけ合うのが自然な流れです。と言っても“付き合う付き合わない”だけでなく、飲み友を探す場としてもご活用いただけます」(同店スタッフ)

“ポッチャリ男子”と“ポッチャリ好き女子”が、イベントによって出会う


実はこのお店、特徴は“仮面着用”だけじゃないらしい。もう一つ、大きなポイントがありました。
例えば、私がデブだったとしましょう。
そして、周囲にいる女性がデブ専嗜好の持ち主だったら喜びじゃないですか? このシチュエーションをイベント化し、実施します。具体的に挙げると、以下のようなイベントが開催される模様。
・「ポッチャリ男子night」
・「ポニーテール&ショートカットフェチnight」
・「8月生まれbirthdaynight」
・「経営者night」
・「ママ友night」
・「既婚者night」
・「バツイチnight」
ポッチャリ好きの女性とポッチャリな男性が出会う「ポッチャリ男子night」。ポニーテールやショートカット好きの男性とポニーテールやショートカットにした女性が出会う「ポニーテール&ショートカットフェチnight」。各々の日に、各々のテーマを設けている。なるほど、出会いの場として無駄がない!

「『自分のことを好きになってくれる子がわかるスカウターがあったら……』と考えることって、ありませんか(笑)? 『ポッチャリ男子night』は、それを教えてくれてるわけです。
なぜなら、ポッチャリさんを好きな女性しか来ないので」(同店スタッフ)

このようなイベントは月~木の平日に毎日開催され、イベント内容はサイトで告知されます。それを見て「行きたい!」と思うイベントがあったらサイトを通じて応募し、当選したならば参加できるという流れ。

「すべての人を歓迎し、結果的に男性30人に対して女性5人という状況になったら意味がありません。人数のコントロールは、店で行っていきます」(同店スタッフ)

仮面を着けて、飲んでみた


これらのルールを踏まえ、私も実際に仮面を着けて飲んでみました!



なるほど。たしかに仮面は、心の壁を取り払ってくれるかも。知らない人に「こんばんわー!」と声をかけてみたが、いつもより心理的ストッパーが軽い。自分が何者か外からは特定できないので、自分をさらけ出せる可能性は高まっています。
ということは、引っ込み思案な人にこそ打ってつけのシステムか!?
また声をかけられた女性の側も、通常のバーでのリアクションよりガードがゆるくなってる印象があります。素性が知れない同士なので、お互いに自分の素を出しやすくなってるのかもしれません。

「日によっては、『逆指名night』なんてイベントも開催しますよ。女性からのみアプローチが許される日です。『アイツ、お前のこと好きらしいよ』と言われたら好きになることって、あるじゃないですか? 自分に好意を持ってくれる人を好きになってしまう。それを自分に持って行くイベントです」(同店スタッフ)


普段は躊躇してしまうようなアプローチも、このお店ならばできてしまう。理由は、仮面にありました。
仮面を着けることで、魔法が生まれます。
(寺西ジャジューカ)

「Zorro」公式サイトはこちら
「Zorro」Facebookページはこちら


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