「草食化する若者」「恋愛はコスパが悪い」といった最近の若者像が取りざたされる中、あまりに積極的すぎる「恋愛指南」をするファッション誌がネット上で話題だ。その雑誌の恋愛コラムはこんな記述から始まる。

「巷には、“直球”で『ヤラせて！』と一生懸命お願いすれば、『しょうがないな～（照）』といってお相手してくれる素敵な女子が多数存在することが判明」

「しょうがない女子」は意外に多い？


拝み倒せばお相手してくれる「しょうがない女子」は実在するのか
「しょうがない女子」の特集が掲載されている『street Jack』2016年1月号（KKベストセラーズ）

「しょうがない女子」とは、「ヤラせて！」と一生懸命お願いすれば、場合によっては「しょうがないなぁ～（照）」と言ってお相手してくれる、一見普通の女子を指すという。恋愛コラムの特集タイトルは「拝み倒せばOK!?　『しょうがない女子』を見極めろ！」。なんとも欲望にストレートな内容だ。

しかし「しょうがない女子」なんて本当に存在するのか。というか、こんな特集をしてしまって大丈夫なのかと思うが、掲載誌は20代男子向けのファッション誌『street Jack（ストリートジャック）』2016年1月号。ファッション誌によくある「ちょっとエッチでおバカ」なコーナーである。

とはいえ、実際に女性に調査しているのでなかなか興味深い。同誌が女子100人に「積極的に『ヤラせて』ってお願いしたらOK？」と聞いた結果、OKと回答している女子はわずか3％で、「絶対にイヤだけど正直悪い気はしない」と答えた女子が79％。このグレーゾーンに「しょうがない女子」が多数存在するとしている。

しょうがない女子の特徴とは


「しょうがない女子」はどう見分ければいいのか。同誌ではその特徴を「自己評価が低い」「単位が取れてない」「迷わずトレンドの服に手を出す」「イケメンよりも自分に興味を持ってくれる男子が好き」など10の具体例で紹介。照れ顔の女性が、大きく胸元が開いたタートルネックを着用しているイメージイラスト付きだ。

次ページでは「“しょうがない女子”の心のドアを開ける6STEP大作戦」として、対策もレクチャー。「あいさつがわりに『S◯Xしよう（笑）』」（※伏せ字は編集部）と言うことや「下ネタでジャブを打て！」などを推奨していた。「迷わず実行！」と煽っているが、下手に実践するとセクハラになって嫌われそうなアドバイスばかり。
ほかにも、20歳前後の女性3人による覆面座談会も載っていて、「最初から言ってくれたほうが、なんなら清々しいもんね～」という意見もあった。

特集のところどころに「さよなら草食系」「アピールをガンガン」といった言葉が含まれており、女性にモテるためのテクニック（いわゆるモテテク）のひとつとして直球でアピールすることをすすめているようだ。

このコラムページの一部を撮影した画像がTwitter上に出回り大量にリツイートされ、「ワロタ」「しょうがない女子www」などネタ扱いされている。




その一方で、「（「しょうがない女子」の特徴に）わりと当てはまる」「私のことかよ」と言っている女性もいた。筆者の知り合いの女性にも「しょうがない女子」のような女性は存在するのか聞いてみると、「いると思う」という答えが返ってきた。特に今の時期はクリスマス前ということもあり、「彼氏がいなくて寂しい女性は声をかけられるのを待っているのでは」という。だが、嫌がる相手に強引に迫るのはもちろんNG。節度のある行動を心がけるのが重要だ。
（上原しげお）