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ひっそりと消えた?小学校の「ぎょう虫検査」

ライター情報:下地直輝
6月は多くの地域でプール開きが行われる。強い日差しの下、プールの水は心地良い。好き勝手に動き回る自由時間の楽しさや、泳ぎ疲れた午後の授業のまどろみを覚えている人も多いだろう。そんな学校のプールからひっそりと消えた“あるある風景”として「ぎょう虫検査に引っかかるとプールに入れない」がある。



かつてぎょう虫検査は、小学校三年生以下の全児童に検査が義務付けられていたが、2015年をもって九州の一部地域を除き廃止されている。ぎょう虫は、口から感染し、ヒトの盲腸部に宿り成長する寄生虫である。夜間になると腸内を進み、肛門からはい出し、周囲に大量の卵を産み付ける。その際、強烈なかゆみが生ずる。ぎょう虫は白い糸くず状であり、大きさはメスで最大13ミリとなるため、目で確認できる大きさだ。

ぎょう虫は感染力が非常に強く、卵がシャツや下着について他の人間に触れることで感染する。さらに地面に落ちた卵が、掃除や、人が動くことで舞い上がり口に入る塵芥(じんかい)感染も起こりうる。学校空間はもちろん、家庭内や銭湯など、人が密集している場所ならどこでも感染のリスクがある。検査が義務付けられていた子供だけでなく、大人も感染する。

ぎょう虫検査が廃止されたきっかけは感染率が著しく低下したためである。終戦直後はおよそ60%以上の児童に陽性反応があったものの、過去10年の検出率は1%以下となっている。それだけ社会空間が清潔になったということなのだろう。
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ライター情報: 下地直輝

実話誌編集者を経てライター。興味関心領域は、怪しい東南アジア、深夜ラジオ、90年代サブカルチャー、メディア文化史、出版文化、近現代史などです。

2016年6月8日 10時00分

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