湖北省武漢市で3日、飲食店で友人らと「超激辛」の鍋料理を食べた26歳男性が大量の吐血をして病院に入院したことが分かった。専門家は、「冬場は消化器官からの出血が多発する」として注意を呼びかけた。
中国新聞社が報じた。(写真は「CNSPHOTO」提供、資料)

■「グルメ」写真特集

 中国で鍋料理は「火鍋」などと呼ばれる。年間を通じて食べられているが、やはりシーズンは冬だ。入院した男性は3日夜、友人らと飲食店で、ビールを飲みながら「火鍋」を楽しんだ。気温が下がっていることから「激辛指数最高の鍋」を注文したという。

 しばらくして、うちひとりが胃痛を訴え、食事を終えた直後に吐血した。顔色も真っ青になったので、友人らはあわてて武漢市第三医院(病院)に連れていった。

 治療した医師によると、男性は病院に運ばれてから800ccほど吐血した。また、胃の中には血液400ccほどが残っていた。男性の吐血量は延べ1500ccに達したとみられるという。

 胃の内部に、以前からあったとみなされる病変はなかった。男性はその他の健康上の問題もなく、激辛鍋料理を食べたことで胃壁に病変が発生したと考えられるという。


 同医師によると、武漢市第三医院(病院)では消化器科の入院患者が70人いるが、寒い季節になってから「火鍋」が原因で入院した「鍋病人」が入院患者の約15%を占めるようになった。

 どちらかと言えば若い人が多いが、これまでに高齢者も数人治療した。食べた鍋料理はそれほど辛い味つけではなく、食べている途中に痛みを感じたりはしなかったが、食事を終えた直後に吐血したケースが目立つという。

 専門家によると、「冬は消化器官からの出血が多発する」、「飲食店で『火鍋』を食べるには、週に一度程度にしておくのがよい。もっと大切なことは、辛さを控えめにすることだ」という。(編集担当:如月隼人)
編集部おすすめ