東京都が発表した統計によると、2014年末現在における東京の美術館数は85カ所となっている。人口当たりの数で考えると決して高いレベルではないが、絶対数は全国で1、2を争う多さだ。
その中には国立の大きな美術館も含まれており、東京は「芸術の街」という一面も持っているのである。

 中国メディア・今日頭条は20日、「東京の美術館は、どうしてみんなこんなに美しいのか」とする記事を掲載した。記事は「われわれが東京を訪れる理由は多いが、ここには100年、1000年沈黙を保つ芸術品たちが美術館にいることも忘れてはならない」とし、美術館巡りも東京見物の大きな魅力の1つであることを説明した。

 そして、東京に存在する美術館は、その所蔵品もさることながら、世界的に著名な建築家の設計によるものが多いとし、その代表的な美術館を写真付きで紹介している。まずは、近代建築の巨匠ル・コルビュジエが東アジアで唯一設計した国立西洋美術館を挙げた。続いて、日本最大の展示面積を誇る、黒川紀章設計の、世界的に有名な建築家・谷口吉生の父である谷口由郎が手掛けた東京国立近代美術館と、国立美術館についてそれぞれ特徴を紹介した。


 さらに、前川國男設計による東京都美術館、安藤忠雄による21_21 DESIGN SIGHT、隈研吾による根津美術館、谷口吉郎が手掛けた出光美術館、渡部仁による原美術館などを挙げたほか、渡辺や谷口親子が設計した展示館を含む東京国立博物館も美しい建物として取り上げている。

 西郷隆盛の銅像が見下ろす上野公園には複数の大型な美術館や博物館が存在し、丸一日どっぷりと芸術鑑賞に浸ることも可能だ。一方、渋谷の松涛美術館のように路地にひっそりと佇む美術館が少なからず存在する。アートに興味を持つ中国の人たちにとって東京は、狭いながらも魅力が無限に存在する場所と言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(写真は、国立新美術館。写真提供:(C)Sira Anamwong/123RF)


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