日本を訪れた中国人旅行客が、日本のドラッグストアで日本メーカーの漢方薬を爆買いする事例も確認されているが、こうした現状は中国人にとっては決して愉快なことではないようだ。
中国メディアの今日頭条はこのほど、中国に起源があるはずの漢方薬は中国ではさほど重視されてこなかったと主張し、むしろ、日本や韓国で大きな発展を遂げたと伝え、悔しさをにじませる記事を掲載した。
記事は、米国では中国医学が高く評価されており、中国医学に含まれる鍼灸はすでに多くの州で免許制の職業として認められており、免許を取得するには鍼灸大学で3-4年の教育を受ける必要があると紹介。また、鍼灸は米国の健康保険制度に徐々に組み込まれつつあると伝え、今後も普及が見込まれる有望な市場であると伝えた。
一方、「中薬」については「中国人はないがしろにしていたが、国外では『宝』として見なされてきた」と伝え、韓国や日本で独自の発展を遂げたと紹介。特に日本の医薬品メーカーは伝統中国医学の古典「傷寒論」にある複数の漢方方剤について権利を取得していると主張。中国人は科学的という言葉を「正確かつ絶対的なもの」と見なし、「中薬」を科学的と見なさなかったために、日本や韓国に「中薬」を奪われてしまったとの見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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