台湾は親日家が多いと言われており、日本好きの人は「哈日族」と呼ばれる。2016年に日本を訪れた台湾人の数は416万7512人に達したが、台湾の人口が2355万人であることを考えれば、いかに多くの台湾人が訪日したかが分かるだろう。
まさに台湾の親日ぶりを示す数字だと言える。

 だが、中国メディアの観察者は9日、交換留学生として日本で学んだことがあるという台湾人が「多くの台湾人は台湾を脱出して日本に定住したがるが、実際のところは日本より台湾のほうがずっと良い」と主張していると報じた。

 記事は、交換留学生として日本の大学に留学したことがあるという台湾人がこのほど、台湾のネット上の掲示板に「日本は確かに快適で、交通も便利だし、日本人は民度が高くてルールを守り、静かな国民性」である一方、「台湾人は過度に日本を美化しており、実際には日本にもいじめや差別、女性の社会的地位が低いといった様々な問題がある」と書き込んだことを紹介した。

 たとえば、東日本大震災の被災地から引っ越した子どもが転校先でいじめにあった事例や、今なお家庭内暴力が少なからず存在する事例などを挙げたほか、台湾でも広く知られている「日本の治安が良さ」についても、この台湾人が疑問を投げかけたことを紹介。「台湾であれば夜に女性1人で出歩くことができるが、東京や大阪では酔っ払いも多く、決して安全ではない」と主張したことを伝えた。

 また、この台湾人は「台湾にもいじめや差別の問題はあるが、日本のほうが深刻」だと考えており、台湾では日本のイメージが過度に美化されていて、実際の日本は「台湾人が想像するほど完璧な国ではない」と主張。
台湾人の多くが日本に定住したいと願い、なかには日本人になりたいと考えている台湾人もいるとする一方で、「実際には日本より台湾のほうがずっと良い」と書き込んだことを伝えた。

 この台湾人の書き込みに対し、台湾のネット上では「日本にだって問題があって当然だ。種類は違っていても、台湾社会だって問題は山積している」、「日本のいじめ問題は非常に気分が悪くなるが、それでも日本という国が好きだ」と言ったコメントが寄せられたという。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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