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20代、30代の若いサラリーマンに「新型うつ」の患者が激増している

2012年9月4日 19時00分 (2012年9月23日 06時01分 更新)
飲み会や旅行には元気に参加できるのに、仕事になると激しく気分が落ち込んで動けなくなる。勤労意欲を喪失した原因は自分の周囲の他の人間にあると考えるため、堂々と休職する。そんな「新型うつ」の症状を訴える若者が増えている。

いくつかの企業と契約をしてカウンセリングを行なっている産業カウンセラーの見波利幸氏が、「明らかに違う病態だ」と感じたのは2008年頃だった。

「それまでは、メンタル不調で私のもとを訪れる人は、30代と40代が80%、20代と50代が10%ずつでした。ところが、2008年から20代の相談者が急増し、翌年には、驚くことに20代だけで90%と逆転現象が起きたんですよ」

その新型うつ病は、症状が症状だけに周囲も「休業中に遊ぶとは!」と嫌悪し、メディアも「怠け病」のごとく強調した。しかし、実は新型うつ病という病名は存在しない。いわゆるマスコミ造語なのだ。

そして、この名称に苦言を呈する医師も少なくない。6月に『「新型うつ病」のデタラメ』(新潮新書)を上梓した、沖縄県豊見城市「なかまクリニック」の中嶋聡院長は、こう指摘する。

「新型うつ病には“うつ病”との言葉はついていますが、うつ病ではありません。“抑うつ状態”を示す心因性の反応である“抑うつ体験反応”です」

例えば、腹痛は“病気”ではなく“状態”のこと。その状態をつくるのは虫垂炎や胃炎という病気の場合もあるし、単なる食べすぎの場合もある。これと同じように、憂鬱な気分という状態にも、“うつ病”の場合もあるし、家族の死や離婚など外からのストレスでの“急性の不安状態”や“抑うつ状態”の場合、あるいは失恋など“単なる落ち込み”の場合もある。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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