ディズニー・クリスマス」が開催中の東京ディズニーリゾート。アトラクションに乗って、ショーを観て、軽食を食べて…そんないつもの楽しみ方もいいですが、少し視点を変えるだけでパークの新たな一面が見えてきます。
ディズニーファンなら誰もが1度は泊まってみたいホテルミラコスタ。その魅力と泊まらずに満喫する方法を、『701回通ってわかった ディズニーシーで史上最高の1日を過ごす方法』(みっこ・著/KKベストセラーズ刊)よりご紹介します。

■できればやっぱり泊まりたい!

「パークの中にあるホテル」というよりも、「パークの一部」という表現が似合うホテルミラコスタ。

ディズニーシーの豪華ホテル・ミラコスタに泊まらなくても満喫で...の画像はこちら >>
イタリア・ヴェネツィアを思い起こさせるテーマポート「メディテレーニアンハーバー」。憧れの豪華ホテルはこのエリアにあります。

 イタリア語で「海を眺める」という意味の名前を冠したこのホテルは、その名のとおりディズニーシーを一望することができる豪華ホテルです。


 海側の部屋は人気が高く、簡単に予約が取れるものではありませんし、値段もかなり高額。しかし、たとえ海が見えない部屋であってもこのホテルでしか味わえない特別感があるのです。
 パークとホテルを気軽に行き来できる便利さはもちろん、ホテルの部屋に帰った後もシーの雰囲気が味わえるのはミラコスタならではの魅力です。
 さらに、15分前のアーリーエントリー(開園15分前から一部エリアに入園できるディズニーホテル宿泊者の特典)が、シーでは宿泊初日から使えるのも、大きなメリット(ミラコスタ以外のディズニーホテルは宿泊翌日からしか使えない)。
 1泊2日の場合、初日も2日目も15分早くパークに入り、お目当てのアトラクションに乗ったりショーをいい位置で見ることができるのです。
 筆者がおすすめする楽しみ方は、1泊の場合、初日はアーリーエントリーでたっぷり遊び、2日目の朝は部屋でゆっくり過ごす、というもの。
早めにパークに入らないのは少しもったいない気もしますが、あえて優雅なホテルで時間をゆっくり過ごすのも最高の贅沢ではないでしょうか。

■ミラコスタ宿泊者だけが味わえる優雅な空間

 パークの景観そのものと言える、豪華なミラコスタ。ハーバー沿いの部屋から、ショー、深夜・早朝のリハーサル風景、誰もいないパークの様子などをじっくり楽しむことができるのは宿泊者ならではの特権です。
 このミラコスタに泊まる機会があればぜひおすすめしたいのが、宿泊者専用の施設「テルメ・ヴェネツィア」。
 有料ではありますが(12歳以上で夏期3000円、夏期以外2000円)、施設内には屋内プールやサウナ、温水ジャグジーなどが設置されています。
 最大のポイントは、一度料金を払えば、チェックイン当日~翌日の営業時間中は何度でも利用できること。

嬉しいことに、「チェックイン前」「チェックアウト後」の時間でも利用ができるのです。
 そのため、チェックアウトをして、パークで思いっきり遊んだ後、最後にもう一度ホテルのプールやジャグジーを楽しんだり、シャワーを浴びてから帰宅することができるのです。
 また、有料施設であるためか、いつも比較的空いており、非常に優雅な時間を過ごすことができます。プールサイドにあるバー「ヒッポカンピ」では、ドリンクや軽食を楽しむこともできます。

■泊まらなくても利用できるおすすめスポット

 ミラコスタには、宿泊しなくても利用できる施設があります。ホテル内にある3つのレストランとひとつのショップは、宿泊者でなくても自由に出入り、利用が可能です(時間帯によって入場が制限される場合や、特別イベントなどで入れない場合もあります)。


 ホテル内のショップ「ミッキランジェロ・ギフト」は宿泊者も利用するため、女性用のストッキングや綿棒、リップクリーム、ウェットティッシュなど、パーク内ではなかなか見つけにくい便利グッズも揃っています。
 またミラコスタには、パーク内のハーバーが見渡せるテラスがふたつある「オチェーアノ」、ホテル正面にあたる「ベッラヴィスタ・ラウンジ」、中華料理の「シルクロードガーデン」の3つのレストランがあります。
 予約をして利用する方が多いですが、予約をしていない場合でも空席があれば、カウンター(ベッラヴィスタ・ラウンジ)でお酒を飲んだり、軽食をいただくこともできます。「シルクロードガーデン」は、パークを眺められる窓がひとつもありませんが、その分、落ち着いた空間でゆっくりと食事を楽しめる、おすすめの食事スポットです。またこちらで「コース料理」を頼んだ場合、「オチェーアノ」のテラスに出てショーを鑑賞することができます。
 単品メニューもあり、いわゆる「ラーメン」のような汁そばやチャーハンといったものも2000円前後で食べられます。

 また平日は限定セットメニューがあり、リーズナブルに食事をすることができます。ホテルの中のレストランというと、敷居が高いと感じる人もいるかもしれませんが、うまく使えば、お得で優雅なランチが楽しめます。

■ハーバーショーをレストランで見るべきか?

 ご存じの方もいらっしゃると思いますが、「ベッラヴィスタ・ラウンジ」では食事をしながら、「オチェーアノ」では食事の途中で専用のテラスからハーバーショーを見ることができます。ただ、必ずしもいい場所とは言えませんので、初めてハーバーショーを見る場合は、パーク内からのほうがいいと思います。
 例えば、「オチェーアノ」の屋外テラスからはショー全体を見ることができますが、前方でないと見えにくい部分もあります。また、テラス自体の骨組みが邪魔をする場合もあります。


 また「ベッラヴィスタ・ラウンジ」は、ハーバーの正面にあたりますが、少し距離があるためショーの迫力に欠ける部分があります。

<『701回通ってわかった ディズニーシーで史上最高の1日を過ごす方法』(KKベストセラーズ刊)をもとに構成>
※記事の内容は2016年4月15日現在の情報をもとにしています。また、この内容は筆者独自の取材や見解に基づくものであり、公式のものではありません。