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宿題に効果なしという衝撃的な調査結果が発表!

アメリカの調査結果で「宿題は学力向上に効果無し!」という衝撃的な結果が発表されたことはご存知でしょうか?

宿題に関する研究の第一人者デューク大学のハリス・クーパー氏よると、特に小学生・中学生が宿題をどれだけやっても成績が向上するという証拠は見つかっていない、高校生になってようやく学術的な利益を得られるようになるが、それも1日2時間が限度で、それ以上宿題に時間をかけると利益は減少していく、ということのようです。

これが本当ならば、これまで我が子に口酸っぱく「宿題しろ!」と言っていた日々は何だったのでしょうか?反対に子ども時代宿題をしなかった自分には、「ほら正解だった!」と複雑な心境になりました。

皆さんは、宿題は意味が無いと思いますか?

親、教師、子どもは宿題をどう考えているのか?

まずは宿題の現状も把握しておかなければなりません。

良く聞かれる意見は親の立場からは、

  • 宿題をしろと注意するのが精神的にきつい
  • 宿題をさせる時間があれば友達との遊びや習い事に時間を割かせたい
  • 担任よって量が違うのが納得いかない

一方、教師の立場からは、

  • 宿題を準備・チェックするのが負担
  • 宿題を提出しない児童生徒への指導方法が分からない

また、子どもの立場からは

  • 面倒くさい!!

他にもあると思いますが、このような事が多いと思います。何かデメリットばかり挙げてしまいましたが、学力向上が見込めないと言われれば、メリットを挙げられないというのが現実ではないでしょうか?

本当に宿題は必要無いのか?

私の個人的な意見は「宿題は必要無い」です。なぜなら、宿題を強制的に出さなくとも、勉強が好きな子は自ら勉強します。勉強が大切だと考える親御さんは塾へ通わせます。

逆に 勉強が嫌いという子どもは、幾ら宿題を出してもしません。

たとえ渋々やったとしても意欲的ではないので、クーパー氏の言う通り頭に入っていかないのでは無いでしょうか?

いやいや、学力向上だけが目的ではなく、集中力や忍耐力が養われるという方もいらっしゃるかもしれませんが、それらを養うならばスポーツやお手伝い、読書など子どもが少しでも興味のあるもので意欲的にやらせた方が断然効果が高いと思います。

自主的マインドを身につけさせることのほうが大切

先ほど「宿題は必要無い」と言ってしまいましたが、もっと上手く言えば「出し方」「やらせ方」が大切という意味です。

人はいくら正しいやり方、知識、情報だけを目の前に置いても「やってみようかな?」という自主的マインドが無ければ、行動に繋がりません。

逆に言えば、「やってみようかな?」の自主的マインド・興味さえ芽生えれば、勉強だろうが、スポーツだろうか、勝手に行動に移してくれます。よい例が、ゲームです。

今の宿題は少し強制的であり、少し無責任ではないでしょうか?

「宿題を出すから、家で勝手にやってこい」ではなく、学校や家庭で子ども達が学ぶことに対し自主的に興味を持ち、自主的に「宿題してみようかな?」とマインドに小さな火が着くような「出し方」「やらせ方」を工夫すれば、宿題は大きな意味を持つ物になる気がします。

と言いつつ…教家に帰ったら「宿題した!?」と強制的な言い方をしてしまいそうですが…私も上手な「やらせ方」を探っていきます。

(つだ つよし。/心理カウンセラー)