お笑いコンビ・平成ノブシコブシの吉村崇が自身の年収を暴露して話題を呼んでいる。新番組『ガチガセ』(日本テレビ系)の制作発表会見で、共演の劇団ひとりから問い詰められる形で「吉本だからまだそんなにもらってない。
ノブコブといえば、『ピカルの定理』『サタデー・ナイト・ライブ・JAPAN』(ともにフジテレビ系)といったレギュラーを抱える、それなりの売れっ子。最近ではピンでのテレビ出演も多い。そんな吉村の年収について、ネット掲示板などでは「ひな壇芸人にしては高すぎる」「名前も知らないこんな無名芸人でも1,000万近いのか」「意外と少ない」などと意見が分かれている。
さて、実際のところ、吉村の年収は高いのか、低いのか? お笑い芸人を数多く抱える在京の芸能プロダクション関係者は次のように話す。
「ノブコブぐらい売れていれば、ウチの事務所だと倍は出しますよね。
吉村は現在31歳。同世代のサラリーマンに比べれば少なくはない年収だが、芸人の人気の移ろいやすさを考えれば、決して多いとは言えないのかもしれない。同じ吉本所属のムーディー勝山などは最盛期の月収が640万円だったが、人気が下降した現在は仕事も激減し、妻の収入で生活費のほとんどを賄っているという。
「そうでなくても最近はテレビ局の広告収入が激減していて、タレントのギャラ相場も下がっています。かつて、島田紳助がテレビ局にギャラの1割減を自ら申し出たのは有名な話。
しかし、テレビはまだいいほうで、ファッションモデルやグラドルなど雑誌掲載のギャラは微々たるものだという。モデル事務所関係者が次のように明かす。
「ファッション誌の専属モデルともなれば、年間契約料のほかに1回の撮影につき15万円程度支払われるのでそれなりですが、駆け出しのモデルだと雑誌の撮影料は1回数万円ほど。それも掲載機会がそう度々あるわけではありませんしね。多くはカタログや通販のチラシのような、地味だけどギャラのいい仕事で食いつないでいるのが実情。
一見、華やかに見える芸能界も、ギャラ相場の実態はこんなもの。人気があるうちに稼げるだけ稼いでおけ、ということか。
(文=牧隆文)