日本テレビ深夜の報道番組『NEWS ZERO』で、月~木曜のサブキャスターを務めていた山岸舞彩キャスターが10月1日の放送をもって、番組を卒業した。

 山岸キャスターは7月に一般男性と電撃結婚。

夫を支えるべく、家庭に入るため、降板に伴い芸能界を引退した。一般男性といっても、お相手は大手百貨店「丸井」の創業者の孫で、関連不動産会社の社長を務めており、超セレブ婚だ。

「2006年東レ水着キャンペーンガール」に選出された山岸キャスターは、07年のセント・フォース移籍とともに、キャスター業に意欲を見せるようになった。NHK BS1のサッカー番組『Jリーグタイム』での仕事ぶりが評価され、11年4月にNHK総合の『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』のMCに大抜擢された。

 その後は、“NHKらしくない”ミニスカで話題となり、美脚と美貌で男性視聴者を魅了し、人気急上昇。12年夏のロンドン五輪では、フリーの身ながら、現地キャスターに起用された。


 その人気に目をつけた日テレが、破格のギャラで引き抜き、13年4月から、ホラン千秋の後任として、『NEWS ZERO』に移籍した。それは、所属事務所、本人の懐を潤すことに成功したが、すべてがうまくいったわけではなかった。

 日テレ移籍に伴い、勘違いした山岸キャスターはミニスカ封印を宣言し、世の殿方たちを落胆させてしまった。その影響からか、視聴率的には“山岸効果”はなく、改編期が近づくと常に“降板説”が取りざたされていた。

 14年4月には、ライバル局であるフジテレビの『ワンダフルライフ』MCに就任し、日テレ関係者を硬化させたが、同番組は超低視聴率のため、わずか半年で終了。山岸キャスターが「数字を持っていない」ことが、改めて露呈してしまった。


「常に『NEWS ZERO』降板報道があり、プライベートではマスコミに追い掛けられて、男性とのデート現場を狙われる立場とあって、芸能界の仕事に対して、情熱が薄れていたのは事実のようです。結婚に関しても、所属事務所は『せめて、来年3月まで待って』と説得したが、山岸キャスターは聞く耳を持たず、自身の意志を貫いてしまった。その意味では、超セレブ男性との結婚→引退は本望なのではないでしょうか?」(業界関係者)

 山岸キャスターの暴走で、慌てふためいたセント・フォースは、その後任として、“元日テレのエース”西尾由佳理アナや、皆藤愛子キャスターらを日テレにプッシュしたようだが、同局が最終的に選択したのは、“局アナ”である久野静香アナの起用だった。

「正直、久野アナは地味な印象で、その起用で視聴率がアップするとは思えません。日テレは、そのランクに不相応な破格ギャラで、山岸キャスターをNHKから引き抜いたものの、視聴率には反映しなかった。『なので、局アナを使って、経費節減を図ることになった』と聞いています」(同)

 結局、山岸キャスターが日テレに残したものとは、「ヘタにギャラの高いフリーキャスターを使うくらいなら、局アナを使って、コストを下げろ」という教訓だったようだ。

(文=黒田五郎)