タレントのベッキー(31)と人気バンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(えのん=27)の不倫報道が波紋を広げている。発売中の「週刊文春」(文藝春秋)が報じた初スキャンダルの衝撃は大きく、清純イメージを一変させてしまった。



 ベッキーは6日夜、オフだったにもかかわらず所属事務所「サンミュージック」本社で会見。川谷の実家を訪れたことを認めて「誤解を招くような大変軽率な行為だった」と謝罪したものの、あくまで「友人関係であることは間違いありません」と交際を否定した。

 だが既婚者である川谷の妻を差し置いて、友人と二人きりで実家を訪ねるとは考えにくい。しかも、ラブラブなツーショットや離婚届を「卒論」と表現した親密なLINEのやり取りなどが公開されており、ベッキーの言い訳は苦しく映った。記者の質問を一切受け付けないという制約も不自然さが強調されてしまった。

 ベッキーは10本のCMを抱える売れっ子。
会見は「スポンサーへの釈明」の意味合いが強く、現場にはベッキーを見守る大手広告代理店の関係者の姿が。当然ながらスポンサーはベッキーの清純イメージを買ってCMに起用している。もし「不倫タレント」となればイメージ失墜でCM打ち切りの危険性があり、どんなに苦しくとも交際を否定する必要があったのだろう。

 しかし、世間もメディアも大半が「クロ」と断定。どう取り繕ったところでイメージダウンは避けられない状況だ。

「花王やスズキ、ローソンなど大手企業のCMに出演中ですが、いずれも爽やかなイメージの内容なので不倫報道は大打撃。
大半のスポンサーが打ち切りを決めかねない状態です。子ども向け写真館『スタジオアリス』はCMだけでなくベッキーが撮影衣装のプロデュースまでしていましたが、これは特に継続が厳しいといわれています。イメージを気にする企業が多いですから、多額の違約金を支払わされる可能性もある。好感度の高さを期待して起用されていたバラエティー番組のレギュラーも降板になりかねない」(芸能関係者)

 同じサンミュージック所属だった酒井法子(現在は退社=44)が覚せい剤事件で逮捕された際には、CM打ち切りなどによって5億円にのぼる違約金が発生した。また、山本モナ(39)はプロ野球選手との「ラブホ不倫」で複数のCMが急きょ差し替えになり、約1億円の違約金が発生したといわれている。

 現在、ベッキーはCM10本にレギュラー番組10本。
「大金が動く仕事」を抱えていただけに相当な損失になりそうだ。

 ベッキーの人気や好感度は非常に高かった。3日に放送された『世間とズレてる芸能人は誰だ!? ズレ!オチ』(フジテレビ系)において発表された「20~60代主婦100人に聞いたバラエティーで生き残りそうなハーフタレントランキング」では堂々の1位。2位にSHELLY(31)、3位にローラ(25)という結果だった。この3人はハーフタレントの中でも別格とされ、人気は不動と思われていた。

 だが今回のスキャンダルによって、ベッキーの転落は必至。
鉄壁だった「3強」の一角が崩れることになる。

「幅広く仕事をしていたベッキーの枠が空けば、ハーフタレント業界の勢力図は一変する。また、SHELLEYは子育てで仕事をセーブしており、ローラは海外進出の意向を強めている。今まで絶対に覆らないと思われていた『3強』のポジションに狙い目が出てきたことで、壮絶なイス取りゲームが繰り広げられることになるでしょう」(前同)

 ハーフタレント業界は、親しみやすいキャラクターを押し出すようになった森泉(33)や司会に定評のあるホラン千秋(27)、毒舌ぶっちゃけ系のダレノガレ明美(25)やマギー(23)、新「おバカ女王」としてブレイクした藤田ニコル(17)、一時は処女キャラで売っていた春香クリスティーン(23)などがダンゴ状態で争っていた。

 ハーフタレントの頂点からベッキーが転げ落ちれば「ハーフ枠」は更なる混戦となるだろう。果たして、ベッキーのアクシデントをきっかけに誰が抜け出すことになるのだろうか。