かつて「ドラマのTBS」と呼ばれた同局だが、今やすっかり「ヤラセのTBS」として定着しつつあるようだ。
TBSは、19日放送のバラエティ番組『珍種目No.1は誰だ!?ピラミッド・ダービー』で、双子が入れ替わっているかを見極めるクイズ企画「双子見極めダービー」を放送。
ところが池袋氏が22日、自身のブログで番組の捏造を告発。訴えによれば、そもそも収録時には“脱落”というルールはなく、池袋氏が不正解だったのは4問目。しかし、オンエアでは、3問目と4問目が入れ替えられ、3問目で脱落したかのように編集された上、4問目ではCGで姿を消されていたのだという。
池袋氏は、「捏造された映像の放送によって私の名誉・人権を侵害されたことに対して私は戦います」と表明。放送倫理・番組向上機構(BPO)や、番組スポンサーなどに「伝えてください」と協力を呼びかけている。
これを受け、TBS広報部は27日、毎日新聞の取材に対し「脱落として姿を消すなど行き過ぎた演出があった」と認めたが、「演出の一環のつもりだった」と釈明。番組の公式ホームページなどでの謝罪を検討していることを明かした。
「過去には、フジテレビ系の『発掘!あるある大事典』や『ほこ×たて』が、ヤラセにより打ち切られましたが、最近はネットの普及と共にヤラセを暴露されることが増え、そのたびにいちいち番組を終わらせていてはきりがない。特にTBSは、簡単な謝罪のみで事を流すという対処が定着しており、スタッフも“やり逃げ”感覚のところがある」(テレビ誌記者)
TBSのヤラセ騒動といえば、昨年12月に『ぶっこみジャパニーズ』に出演したスコットランドのラーメン店の店主が、放送後にフェイスブックで、番組に登場した料理がすべてヤラセであったことを暴露。
このほか、ヤラセ疑惑が浮上したTBSのバラエティ番組は、『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』『全世界極限サバイバル』『究極バトル“ゼウス”』など、枚挙に暇がない。
「ヤラセ自体よりも、企画協力者の立場を全く考えない、テレビマンの傲慢体質が問題。もはやTBSのスタッフは、平気で一般人を“いないこと”にしてしまうような、失礼な人種だと思われても仕方ない」(同)
またもやヤラセが発覚したTBS。池袋氏以外にも、透明にされて泣き寝入りした一般人がいるかもしれない。