うなぎ養殖が盛んな鹿児島県志布志市が制作した「うなぎ擬人化動画」が物議を醸している。批判が目立つために「大炎上」と表現されているほどだが、その一方で出演している美少女に男性ネットユーザーの注目が集まる事態が起きた。



 話題の動画は「UNAKO(うな子)」と題され、男性の「彼女と出会ったのは一年前の夏だった」というナレーションで始まる。舞台は真夏のプールとなっており、そこに現れたスクール水着の美少女が「養って...」と刺激的な一言を発する衝撃の展開だ。

 男性はテントを立てたり、プールの水を天然の地下水にしたり、美味しいご飯をお腹いっぱい食べさせたりと少女の世話に奔走。だが、次の夏に少女は「さよなら」と微笑んでプールに飛び込み、うなぎの姿になって去っていく。最後にはおいしそうなうなぎの蒲焼きが大写しにされ、動画は幕を閉じる。

 この動画は「いかに志布志でうなぎが大切に育てられているか」をアピールする目的があり、ふるさと納税のお礼として人気の高いうなぎをPRするために作成された。
しかし、その斬新すぎる内容にネット上では波紋が広がった。「スクール水着の少女に『養って』って言わせるセンスが気持ち悪い」「水着少女を飼育するという発想がアウト」「女の子がヌルヌルにされてるのが可哀想」「最後に食べられちゃうのが怖すぎ」などと猛批判が巻き起こったのだ。

 その一方で「面白い」「これくらい斬新じゃないと注目されない」といった擁護意見もあるが、公的機関のPR動画としてふさわしくないという意見が優勢となっている。ほとんど「炎上」といってもいい状態だが、多数のメディアに取り上げられるなど話題になったことで再生回数は公開から6日で33万回を突破。賛否ありつつも注目度は爆アガリしている。

 そんな中、男性ネットユーザーからは"うな子"を演じた若手女優・佐々木萌詠(ささき・もえ/20)に「可愛い」という声が続出。
「動画は問題あるけど女の子は良かった」「太眉が可愛い」「あんな動画なのに表情が上手い」「めっちゃ身体キレイ」などと絶賛コメントが相次いでいるのだ。

 佐々木は2013年からNHK Eテレの『Rの法則』でレギュラーを務めており、深夜ドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系)などにも出演している。昨年放送された深夜ドラマ『南くんの恋人~my little lover』(フジテレビ系)でヒロインの親友役を務めたことをきっかけに人気が急上昇。今月22日に人気深夜番組『紺野、今から踊るってよ』(テレビ東京系)に登場したことでも話題になっている。

 最近は映画出演が増加しており、今年は『黒崎くんの言いなりになんてならない』『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』などの話題作に立て続けに出演。さらに、落ちこぼれアイドルたちが再起をかけてデスゲームに挑む10月1日公開の映画『シンデレラゲーム』では準メインキャストに起用され、来春公開予定の広瀬すず(18)主演映画『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』にも出演が決定している。


「今グングン人気が上昇している彼女にとっては、炎上騒動はハタ迷惑な話かもしれませんね。しかし、今回の騒動をきっかけに彼女の可愛らしさと演技力の高さに気づき、新たにファンになった男性は多いようです。仮に動画の表現に問題があったとしても本人には全く非がないのですから、この話題性の高まりをブレイクへの追い風にしてほしいものですね」(アイドルライター)

 動画は大炎上の様相を呈しているが、思わぬ反響によって佐々木の人気は"うなぎ上り"となりそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)