2005年に講談社刊『週刊ヤングマガジン』にて連載開始後、2007年にはテレビ朝日系列でドラマ化、2015年には今作の一作目となる映画も公開された、和久井健原作の漫画『新宿スワン』。
この度、2017年1月21日(土)全国ロードショーとなる続編『新宿スワンⅡ』に関して、新たにヒロイン的存在としてチームに加わった“広瀬アリス”に自身の役どころ・映画の見どころ・園子音監督や主演の綾野剛との撮影中の思い出までを語って頂いた。
広瀬アリスがキャバ嬢に!?「私の存在が“箸休め”になれば…」...の画像はこちら >>
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男の争いに癒しを添える 〝なごむ〟キャバ嬢を好演!

歌舞伎町を舞台としたスカウトマンの抗争や生き様を描いた漫画『新宿スワン』。2015年に実写映画化され、大ヒットを記録した本作の続編が、1月21日に公開される。「女のコを幸せにするスカウトマン」を目指す、金髪&天パーの主人公・白鳥龍彦を演じるのは、前作と同じく綾野 剛。そして、ヒロイン的存在として新キャストに加わったのが広瀬アリスだ。

広瀬アリス(以下、広瀬) 私はもともと青年漫画が好きで、『新宿スワン』も読んでいたので、この世界に自分が入るなんて、もう…『えぇ!?』って感じでした。

そんな彼女が演じるのは、借金返済のため、龍彦の紹介でキャバクラ嬢として働き始めたマユミ。

広瀬 マユミは、『信じていれば空だって飛べる!』って本気で思っているような、ちょっとつかみどころがない女のコなんです。よく見たら、3センチくらい浮いてるんじゃないかって思うくらいふわふわしてて(笑)。だから、演じていてもマユミを掴みきれていないんじゃないかという不安がずっとありました。それを、撮影中に綾野さんに相談したら、『マユミという女のコを愛しているからこそ生まれる悩みだと思うよ』って言ってくださって。綾野さんは、ずっと〝龍彦〟として現場にいてくださったので、私も自然とマユミになれたんだと思います。

今作では、縄張り争いを巡って、新宿と横浜のスカウトマンが激突する。

男同士の抗争が続く中で、「マユミの存在が〝箸休め〟になれば…と思っています」とのこと。 そんな、男たちのぶつかり合いと女たちの華やかな世界を描くのは、園子温監督だ。その奇才ぶりから厳しい演出のイメージが強い。

広瀬 それが、全然そんなことなかったんです。私も初日は緊張したんですけど、意外とそんなことなくて(笑)。撮影中も指示はあまりなく、私たちの自由演技を楽しんでいた印象があります。

ただ、一度だけ監督からのムチャブリ(?)があったそう。

広瀬 〝バニーステップ〟っていうオリジナルのダンスを踊るシーンがあるんですけど、撮影の直前で『(振りを)リセットします』って言われて。結局、少ししか練習できずに本番を迎えたんですけど…いやぁ、ダンスは苦手ですね。

横浜迎賓館で撮影されたこのシーンは、深夜まで及んだという。

広瀬 長い撮影でしたが、綾野さんや上地(雄輔)さん、黒服のお兄さんたちが手拍子をして盛り上げてくれたので、すごく助かりました。続編からの参加で、プレッシャーはかなりありましたが、みなさんに支えられて無事に撮影を終えられました。

ほかにも、歌舞伎町でのゲリラ撮影などその瞬間のリアルなものが詰まった作品なので、ぜひ観ていただきたいです。

 

Profile
広瀬アリス(ひろせありす)

1994年12月11日生まれ、静岡県出身。2009年の「ミス・セブンティーン」グランプリから2015年まで『セブンティーン』の専属モデルを務める。2017年は映画『新宿スワンⅡ』のほか、『巫女っちゃけん。』『氷菓』と主演映画も多数控えている。