『得する人損する人』(日本テレビ系)で東大受験企画に挑戦中のオードリー春日俊彰。番組では京大大学院卒の個人教師をつけ、春日の学力は上昇中だという。

春日の最終学歴は日本大学商学部卒。附属校の日大二高出身だが、内部進学に漏れ、難易度の高い一般受験で合格している。こうした努力家の性格が東大受験において“ミラクル”を起こす可能性を秘めているともいえよう。

 お笑い芸人の大学受験企画は、過去のバラエティ番組でも多く行われてきた。

「有名どころとしては、ナインティナイン岡村隆史がいますね。『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)において1999年に筑波大学と早稲田大学を受験しています。
これは最強素人として知られるヨモギダくんの大学受験に合わせたもので、同時に早稲田に推薦入試で合格した広末涼子の同級生になるという目的もありました。各教科ごとに家庭教師をつけ勉強に打ち込み受験に挑みますが、いずれも不合格となっています。ただし、早稲田の第二文学部の小論文では『笑いについて』がテーマに出るなど、予期せぬドラマも生まれました」(放送作家)

 大学受験企画は本番までの過程と「合格」「不合格」の結果がはっきりと出るため、ドキュメント性が高い点が人気なのだろう。岡村の場合、無謀な挑戦といえるが、実際に合格を勝ち取りかけた例もある。

ウッチャンナンチャン内村光良ですね。もともと映画監督志望だったため『ウンナン世界征服宣言』(日本テレビ系)で、1995年に日本大学芸術学部の映画学科を受験します。
日芸は一次に筆記試験、二次に実技と面接試験が課されますが、内村は一次試験を突破。しかし、面接で芸能界を完全に辞めるよう求められ、入学は断念しました。これもリアリティのあるドラマが生まれた瞬間といえるでしょう」(同)

 2018年の芸人の大学受験はオードリー春日の東大受験のほか、ロンドンブーツ1号2号田村淳が青山学院大学、浅草キッド水道橋博士なべやかんが明治大学受験を宣言している。特に明大は、博士となべにとって師匠ビートたけしの母校であり、博士は一度入学するも4日で中退、なべは替え玉受験をしてしまった大学であるだけに、結果には注目だ。
(文=平田宏利)