国政介入疑惑に揺れる韓国 朴槿恵大統領の支持率は5%に 親友・崔順実がワガママすぎると話題に

国政介入疑惑に揺れる韓国 朴槿恵大統領の支持率は5%に 親友・崔順実がワガママすぎると話題に

朴槿恵大統領の親友・崔順実容疑者が国政介入していたという疑惑が勃発。大統領の親友というだけで、一国民が大統領府を顔パスで通過し寝泊まりしていたり、人事や外交にも介入していたという前代未聞な事態に韓国中に衝撃が広がっている。

韓国・朴槿恵大統領の支持率が5%に…… 友人の国政介入疑惑が影響

朴大統領の親友である崔順実容疑者が国政に介入していたとして緊急逮捕された。大統領の親友というだけの立場で、大統領府に顔パスで出入りしていたり、国政の人事にも介入していたとの疑惑をうけ、韓国国内に衝撃が広がっている。

韓国紙ハンギョレは、崔氏がほぼ毎日、大統領府から大量の書類を受け取って政策の方針を決め、大統領府に伝えていたとの関係者の証言を報道。崔氏が事実上支配する財団の実務者が「実際は崔氏が大統領にあれこれ命じる構造だ。大統領一人で決められることはなく、全て崔氏が承認している」と証言していることも報じた。
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実質的な決定権は崔氏にあり、朴槿恵大統領は操り人形だったのではないかとの疑惑が広がっている。

朴氏は25日、大統領就任後の”一定期間のみ”一部資料を崔氏に渡した事を認め謝罪したものの支持率は急落。また、4日午前中、朴大統領は国内に混乱を招いたことを謝罪し、自身も捜査を受け入れると表明したが、民間調査会社の韓国ギャラップの実施した世論調査によると、朴槿恵大統領の支持率は5%に低下。就任以来過去最低を更新したと報じている。

ナッツ姫よりワガママ!? 気に食わない人物は更迭も指示していた疑惑も浮上している崔順実容疑者

今回国政介入疑惑で逮捕された朴大統領の親友・崔順実容疑者。朴槿恵大統領は、機密文書を崔容疑者に渡しアドバイスを受けていたことを認めているが、その他にも人事や外交に介入していたとの疑惑もある。

■人事や外交に口を挟む

大統領府高官らと頻繁に接触しては、大統領の親友という立場だけで人事、外交、文化振興策など政策決定に口を挟んでいた疑いが指摘される。大統領府や財界の後援でできた財団を財布代わりに使っていた疑惑もある。全てが事実なら大統領の背後で専横を極めていたことになる。
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■娘が出場した大会の結果が気に食わず再審を促す?
崔氏の娘、チョン・ユラ氏は乗馬の有力選手だったが、2014年の仁川アジア大会代表を決める2013年4月の大会で2位となり代表入りを逃した。その翌月、青瓦台(大統領府)は「乗馬協会を監査しろ」と文化体育省に命じる。「協会もチョン・ユラ氏も問題があった」という報告書を作成した課長と、上司の局長は、朴大統領が直接、更迭を指示したという。

文化体育観光省の許可で設立された「文化財団ミル」と「Kスポーツ財団」の理事長や理事に、崔氏の知人が多数就任し、韓国企業が計800億ウォン(約73億円)を出資していたことが報じられている。存在自体あまり知られていない2つの財団に企業が巨額の資金を拠出したことに、青瓦台の圧力があったのではないかと疑われている。
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■主席秘書官と共謀し企業への資金提供を強要か
「崔氏はスポーツや文化系2財団の実質的オーナーなのですが、その財団にまつわる青瓦台(大統領府)との癒着疑惑を今年7月から朝鮮日報などが報じていた。財団の認可が1日で下りていたり、青瓦台の意向で全経連(日本の経団連に相当)が傘下企業に対し、財団への500億ウォン(約45億円)の寄付を呼び掛けていたのです。崔氏は朴政権のアキレス腱となり、9月にドイツに出国。その際、廃棄処分にしたタブレットが崔氏を追っていたJTBCに渡ったと聞いています」
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ドイツにサムスン系財閥から3億円を集めて財団を設立し、東京五輪の馬術で出場をめざす娘のために1億円で馬を買い、2億円を生活費に流用した疑いがもたれている。2日(2016年11月)夜には安鐘範・前大統領首席秘書官も共犯容疑で逮捕され、「大統領の指示で財団を設立し、資金集めも報告した」と供述したという。
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カルト傾倒否定も動画流出 新興宗教団体を立ち上げた崔氏の父・太敏氏が朴大統領を惑わせた? 

朴槿恵と崔容疑者のつながりは、崔容疑者の父・太敏氏にまで遡る。崔氏の父は新興宗教団体「大韓救国宣教団」の教祖を務めており、朴槿恵氏は名誉総裁として据えられていた。
■その時の映像がこちら

韓国のテレビ局KBSが、「大韓救国宣教団」の映像をFacebookページで公開。話題を呼んでいる。

京郷新聞によると、この日、朴槿恵氏は、崔太敏氏の提案で「大韓救国宣教団」の名誉総裁に就任し、1976年には崔太敏氏とともに、忠孝や礼儀の大事さを啓蒙する社会運動団体「セマウム奉仕団」(セマウムは「新しい心」の意味。農村近代化運動の「セマウル」とは違う)を結成。対外活動の中心に据えた。
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二人の出会いは諸説あるものの、国民日報の取材によると、崔太敏氏が当時母親の死で弱っていた朴槿恵の心の隙を突き、深い関係性を持つようになったようだ。
生前の崔太敏氏をよく知るチョン・ギヨン牧師は10月30日、韓国紙・国民日報とのインタビューで、崔太敏氏が呪術で朴氏を惑わせたと証言した。プロテスタント系の「大韓耶蘇教長老会総合総会」総会長を務めており、崔太敏氏が総会長だった1979年に按手(牧師としての任命)を受けて知り合ったという。

母の突然の死でとてつもない心痛に悩まされていた朴槿恵氏の前で、崔氏が母の魂に憑依したと言って、彼女の表情や声を演じた。これを見て驚いた朴槿恵氏が気絶して入神した(国民日報、10月30日)

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その後、家族ぐるみの関係に発展。
母親の暗殺で気を病んだ朴大統領に、新興宗教の教祖だった崔氏の父親が急接近。家族ぐるみの付き合いになり、朴大統領が1998年に国会議員に初当選すると、崔氏の夫(のちに離婚)を秘書に起用。セウォル号事件発生当日に動向不明になった「空白の7時間」を一緒に過ごしていたのは、この元夫だ。
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朴槿恵大統領は、4日の会見で「カルトにハマっているとの話まででているが、事実ではない」と主張したものの、Facebookの動画などから疑惑は払拭しきれない状況のようだ。

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