国歌「君が代」は小学校6年間、「いずれの学年においても歌えるよう指導すること」。また道徳教育では小学校3年から4年間、「我が国の伝統と文化に親しみ、国を愛する心をもつとともに外国の人々や文化に関心をもつよう」子どもたちを教育することが、新しい学習指導要領に謳われた。
「国を愛する心」との表現で愛国心育成の教育や「君が代を歌えるよう指導する」教育がお墨付きを得た格好。安倍・前内閣がめざした安倍氏のいう「美しい国づくり」教育を象徴する改定内容になっている。 これは、文部科学省が3月28日、官報告示したもので、2月に国民に公表されていた新しい学習指導要領案(幼稚園教育要領、小学校学習指導要領及び中学校学習指導要領改訂案)では、君が代については「音楽授業での指導計画の作成にあたって『君が代を指導する』」との表記になっていた。文部科学省では3月16日まで学習指導要領案について、その内容を公表し、国民から意見を募った結果を踏まえて、「指導する」との表記から「歌えるように指導する」と、より積極的な姿勢に変えた。 また、小学6年生の社会では「天皇の地位」について「日本国憲法に定める天皇の国事に関する行為など児童に理解しやすい具体的な事項を取り上げ、歴史に関する学習との関連も図りながら、天皇についての理解と敬愛の念を深めるようにすること」と明記し、国民の象徴としての「天皇」への敬愛教育を求めている。 このほか、道徳教育でも、さきに公表されていた新しい学習指導要領案では明記されていなかった「国を愛する心」が告示段階で明記された。このほか、小学校6年生「社会」の学習目標の筆頭にも「国家・社会の発展に大きな働きをした先人の業績や優れた文化遺産について興味・関心と理解を深めるようにするとともに、我が国の歴史や伝統を大切にし、国を愛する心情を育てるようにする」ことが謳われた。 君が代については「歌えるけれども歌わない」などの児童に対して、どのように指導していくのか、教育現場の指導のあり方が今後、論議されることになりそうだ。
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