今注目のアプリ、書籍をレビュー

残された時間はあと一ヶ月! 福岡ゲーマーの聖地「モンキーハウス」

2010年12月16日 11時00分

ライター情報:小野憲史

このエントリーをはてなブックマークに追加

鉄骨がむき出しのゲーマーの聖地、それが「モンキーハウス」だ。

( 1 / 3 )

[その他の写真を見る]

「俺たちが青春をすごしたゲーセンが危ない!」→「株で儲けたお金がある!」→「自分たちの手で、理想のゲーセンを立ち上げよう!」

こんな少年漫画なノリで、ホントに開店したゲームセンターがありました。福岡市にある「モンキーハウス」です。

2階建てのビルで、別のゲーセンが撤退した跡地を活用しており、居抜きの店内には鉄骨がむき出し。フロアには約30台のビデオ筐体と音楽ゲームの大型筐体が並び、壁際にはメンテナンス用の部品が棚にぎっしり。ゲーセン跡地にもかかわらず、新たに防音工事を行い、近隣にも配慮。窓ガラスは黒い紙で覆われ、余計な光が入らないように配慮されています。ちょっと、よれよれですけどね。

普通ゲームセンターといえば、最新ゲームがずらりと並んでいるモノですが、この店は違う! 99年にリリースされた格闘ゲームの「ストリートファイターIII 3rd STRIKE」をはじめ、本当におもしろい、今もゲーマーに熱く支持されているタイトルが、厳選して配置されています。一方で最近流行の大型筐体カードゲームや、メダルゲームなどは皆無。まさに「好きを極めた」通好みの店って感じなんですよ。

オーナー兼店長が、スコアネームTHさんこと、浜上太郎さん(34歳)。あ、スコアネームってのは、全国でハイスコアを競うときのハンドルネームみたいなモンですね。愛媛県出身で九州大学に進学、モンキーハウスでアルバイトを始めたのがきっかけで、どっぷりとゲーマーコミュニティの世界に浸っていきました。

当時モンキーハウスは系列店が福岡市内に数店舗ありましたが、中でも本店はアルバイトが店を半ば牛耳って、経営や仕入れにまで口を出していた、梁山泊状態だったとか。店番をしながらファミコンを持ち込み、仲間内で遊ぶなどは序の口。一方で筐体類のメンテナンスは常に完璧で、ハイスコアラーから絶大な支持を得ていました。上の人間が適当でバイトに店を任せていたら、これ幸いと異常進化しちゃったわけですね。

そんな浜上さんも卒業後、上京してプログラマーとして働いていましたが、アーケードゲーム業界の長期低迷に加えて、折からの経済危機でモンキーハウス閉店の噂が聞こえてきました。手元に株で儲けた500万円があった浜上さんは、福岡に戻って開店資金に丸々つっこみ、新店舗を構えることを決意します。筐体を買い取り、物件の敷金・礼金を払い、防音工事も実施。こうして2006年、新生モンキーハウスがオープンしました。

ライター情報

小野憲史

主夫ときどきゲームジャーナリスト。趣味でNPO法人IGDA日本代表

URL:Twitter:@kono3478

注目の商品