今注目のアプリ、書籍をレビュー

0

ゲームデザイナー冬の時代。業界はどうやって才能を育てるのか

2015年7月28日 10時20分 ライター情報:小野憲史

基礎って楽しいですか?


文章の書き方の本によく「新聞の社説を要約してみよう」とありますが、あれ、ホントに意味あるんですかね?

いや、もちろん意味あるんです。でもなかなか上手くなる感じがしない。基礎と応用の架け橋が見えにくいというか、なんというか・・・。「とりあえず書け、書けばどんどん文章が上手くなる」なんて言われたことありませんか? 僕だけ?

ゲームデザイナーの育成も同じです。属人性が強く、会社ごとの違いも大きいこともあり、(日本では)体系的に教えられていない。企業の採用枠も少なく、社内育成もOJTが中心。そのうえ大作志向が進んでいて、若手がゲームを丸ごとデザインする機会に乏しい・・・。いやー辛い、辛いなあ。

Unityからの使者


こんな現状を打破するために始まったのが「座・芸夢/若手ゲームプランナー育成塾~未来を担う人に伝えたいこと」です。第2回目はユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの簗瀬洋平が登壇し、7月21日にディー・エヌ・エー本社で実施。若手ゲームデザイナーと業界志望の学生50余名が参加し、濃密な時間を過ごしました。
学生から若手まで熱気に包まれた「座・芸夢2」

「ワンダと巨像」「魔神と失われた王国」などのゲーム開発にゲームデザイナーとして参加し、現在はゲームエンジンのUnityを用いて、さまざまな研究活動を行っている簗瀬。そんな簗瀬は「ゲームとは何か」「デジタルゲームとは何か」「遊びとは何か」といった根源的な問いを、常に考え続けていくことが重要だと指摘します。
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの簗瀬洋平

いや、実際Unityのようなゲームエンジンを使うと、「ゲームっぽい」画面やインタラクションが簡単に作れちゃうんです。でも、企画がしょぼい(=ゲームデザインに不備がある)から遊んでもつまらない。学校の先生も(多くの場合)無意味な駄目出ししかできない。ホントに良くある光景なんですよ。
ライター小野憲史が動画でもわかりやすくレビュー

もちろん世の中には優れた遊びの古典的研究が存在します。しかしコンピュータもインターネットもなかった時代と今とでは状況が異なる。そうした先人の研究を調べたうえで、それが本当なのか、今でも適用できるのか、なぜそうなっているのか考え続ける姿勢が、ゲームデザイナーには重要だと語りました。

ゴムボールとビデオゲームのワークショップ


その後おこなわれたのが、ゴムボールを使ったワークショップです。数人のグループに別れて「1:犬や猫ならボールでどんな風に遊ぶか」「2:人間の子どもならどんな風に遊ぶか」「3:両者の違いは何か」について話し合い、発表していきます。

ライター情報

小野憲史

主夫ときどきゲームジャーナリスト。趣味でNPO法人IGDA日本代表

URL:Twitter:@kono3478

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品