今注目のアプリ、書籍をレビュー

0

孤独死したオタクの友人の「遺品」を、無理解な世間から守る方法

2010年11月2日 11時00分 ライター情報:米光一成

死後、PCのヤバいデータ、貴重なコレクションは、だいじょうぶ!?

[拡大写真]

あなたの死後、twitterやmixiやブログが、そのまま晒され続けていいだろうか?
パソコンに入ってるデータは、だいじょうぶだろうか? エッチな画像だらけだと、さすがに親族も悲しみのなかで、へたへた〜ってなっちゃうぞ。
ネットゲームやケータイ、毎月支払ってるものは、死後どうなるだろう?

死後の処理って、もしかしたら、ちゃんと考えないと、ヤバいんじゃない?

『オタクの逝き方』って本が、これ、ものすごく切実な内容だった。
11/7に『夜のゲーム大学5』というイベントをやる。そこで、遺作の構想を語ろうと考えていて、その資料で買った。たいして期待してなかった。
萌え萌えな表紙で、ソフトカバーで薄い本。
このタイプの本は、たいがい中身もぺらぺら。ブログ記事の水増しだなこりゃ、って内容の本も多い。

ところが! 『オタクの逝き方』は、リキが入った一冊だった。
「第一章 ヤバいデータ満載のPCや携帯電話はどうする!?」では、「ヤバいデータを死後、消す方法」の紹介から、「故人のPCの取り扱い方法」「ネット関連のサービスはどうなるのか?」「ネット関連以外にも気をつけたいサービス(DVDは借りてないか!?)」など、画面写真と詳細な解説で、しっかり死後準備できるハウツーがぎっしり。
ソフマップの担当さんの「PC買い取り事情」インタビューつきだ!

第二章は「遺されたコレクションはどう処分すればいいのか?」
コレクションの処分方法、覆面買い取り査定調査、サブカルショップ「まんだらけ」インタビュー。
「書籍系、映像ソフト・ゲーム系、フィギュア系、プラモデル・ガレージキット系、キャラクター玩具系、CD・レコード系」に分けて紹介される買い取り事情と、オススメ専門ショップは、まだ死んでなくても金がなくなって死にそうになったときには即役立ちそうだ。
さらには、取り扱いに注意が必要なコレクションとして「痛車系、銃刀系、特殊なペット系」の取り扱いも!
人目が気になってしまう恥ずかしいコレクションの取り扱いも詳細に書いてある。
たしかに、アダルト等身大人形「リアルラブドール」を処分するのは、なかなかタイヘンそうだ。ご近所に見られると恥ずかしい。中は金属骨格なので解体も困難。かといってこっそり捨てて死体と間違われて大騒ぎになるとシャレになんない。どう処分するの!?
リアルラブドールのメーカーさんのインタビューによると、無料で引き取る「里帰り」システムがあるとか!
“「里帰りシステム」で弊社に戻ってくるものの中には、凄く綺麗で、10年ぐらい使っていても、とても丁寧に扱っていただいていたなと感じる個体もあれば、「これはもう死んでいる!」と表現できるような状態の個体もありますね”(P81)

第三章は、「オタクらしい遺言書を作成しよう」だ。

ライター情報

米光一成

ゲーム作家/ライター/デジタルハリウッド大学客員教授。代表作「ぷよぷよ」「BAROQUE」「想像と言葉」等。

URL:Twitter:@yonemitsu

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品