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話題騒然、8月7日「週刊少年マガジン」で新連載開始『聲の形』大今良時に聞く1

2013年8月6日 11時00分

ライター情報:松浦達也

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作品としての『聲の形』と同じく、大今良時氏の手や指先も、表情豊かで雄弁だった

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今年の2月、「週刊少年マガジン」に掲載された、読切マンガ作品『聲の形』。聴覚障害者の少女を巡る「いじめの心理構造」を描いた作品だ。「問題作」として各所で大反響となり、本エキサイトレビューでのショートレビューを含め、サブカルチャーメディア以外でもさまざまな話題を呼んだ。2007年の新人賞受賞時には異例の掲載見送りとなった作品は、2011年に別冊少年マガジンに掲載され、その後リメイクされた上で週刊少年マガジンへの掲載が実現した。そして掲載から半年が経った8月7日発売号から連載がスタートする。「問題作」と言われた『聲の形』が連載に至った経緯は。連載はどう展開されるのか。作者の大今良時氏と担当編集者の小見山祐紀氏に話を聞いた。


【晩ゴハンはアイス!】

───こんにちは、どうも、はじめまして! 作画の様子を収録したYoutubeで「晩ゴハンはアイス!」「サーティワンのポッピングシャワー美味しい」とテロップに書いてあったので(笑)、今日はサーティワンの詰め合わせを持ってきました。
大今 わぁ! ありがとうございます。
小見山 と、とりあえず、冷凍庫に入れておきますね。

───さて、いよいよ『聲の形』が連載作品としてスタートします。2月の読切の掲載直後の反響は強烈でした。ふだんマンガを読まなかったり、コミックス派なのに「20年ぶりにマガジンを買った!」という人がツイッター上や私の周囲にあふれていました。
大今 実家の母からも「新聞に載っててビックリしたよ!」と電話がかかってきました。私自身は、2ちゃんねるなんかで読者の反応を興味深く読んでいました。別冊少年マガジンの新人賞版よりも、今年の週マガ版『聲の形』のほうが「これは、俺のことだ」というふうに自分事として話す人が多かったような気がします。私自身は聴覚障害があるわけではないので、本人の気持ちの深いところはわからない。ネット上でいろいろな意見で議論が盛り上がるのは、「わからないこと」について、一緒に考えてくださっているような気がして、とてもうれしかったですね。

───もっとも作品で描かれた「いじめのターゲットの持ち回り」や「聞こえない相手への無視の構造」といった部分はとても生々しいリアリティがあった。遠巻きにしている人には書けない世界観だったように思えます。
大今 母が手話通訳士をやっていたりすることもあって、身近なテーマでしたし、聴覚障害を持つ方に対する差別を目の当たりにしてきました。

ライター情報

松浦達也

ライター/編集者にして「食べる・つくる・ひもとく」フードアクティビスト。マンガ大賞選考員。近著に『大人の肉ドリル』(マガジンハウス)

URL:Twitter:@babakikaku_m

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