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腐女子とAV監督が「穴」と「突起」について真剣に考えた『オトコのカラダはキモチいい』

2015年3月3日 10時50分 ライター情報:青柳美帆子

二村ヒトシ・金田淳子・岡田育による、男性のカラダ(特にアナルと乳首)について考えたおす本『オトコのカラダはキモチいい』(ダ・ヴィンチブックス)。メッセージは「オトコのカラダには性的な価値がある!」。
どうしても紹介しておきたいが文字数の関係でうまく紹介できなかった金田淳子の言葉をこちらに引用しておきます。
〈「アナル」ってすごく便利な言葉なんです。お二人も使ってみればわかると思うんですけど、「アナルセックス」って「万事休す」という言葉にすごく近いんですよ。英語でいうと「God bless you」にも似てる〉

[拡大写真]

〈これは「男のカラダが持つ性的な価値」について書かれた本である〉

「anan」で「オトコのカラダ」が特集される時代。とはいえ内容は「手」や「首筋」などの部位エロスについて書かれることがほとんどだ。
2月27日に発売された『オトコのカラダはキモチいい』(ダ・ヴィンチブックス)は、そこからさらにずかりと踏み込む。

アナルと乳首である。

本書は、男性のアナルと乳首の快感について、BLなどの二次元的な側面から、AVやSM文化・ゲイ文化などの三次元的な側面にまで触れている。
著者は、AV監督の二村ヒトシ、腐女子の金田淳子岡田育。五反田ゲンロンカフェで行われたcakes主催のトークイベントのレポート記事を加筆改稿・再構成している。表紙や挿画は『新宿ラッキーホール』雲田はるこ(大変エロかわなイラスト)。

目次はこちら。
・はじめに あらゆる次元を生きるすべての男女と、その狭間にいる者たちへ(岡田育)
・第一章 これからの*(アナル)の話をしよう
・いまさら聞けない!「ボーイズラブ」ってなんだろう?(金田淳子)
・第二章 20歳のときに知っておきたかった「雄っぱい」のこと
・第三章 新宿二丁目で考える──タチはどこへ消えた?
・おわりに 今後の男性(二村ヒトシ)

第一章が通称「アナル会議」イベント(エキレビ!イベントレポはこちら)をまとめたもの。BLに登場するすこしふしぎな器官「やおい穴」の定義や歴史や修正の変化について語り、そのまま現実のアナルや前立腺開発へと話が進んでいく。アナル・前立腺の刺激に抵抗がある男性は多い。
〈男は、自分の体が性の対象になるということにまったく慣れていない。そして男にとってペニスであれば安心して能動的に快感を抱けるんだけど、アナルはそうじゃないんです〉
〈僕自身も、チンコ本位主義者な部分があるんですが、自分にも穴が、それも感じやすい穴がついてるんだってことは忘れずに生きていきたいです〉

第二章は通称「雄っぱい会議」をまとめている。「雄っぱい」とは、近年BL業界を中心に登場した男性の胸をあらわす造語のこと。少年&青年向けの漫画で描かれる男性キャラの乳首描写の変遷、BLの乳首描写の割合や進化、そして実世界の男性の乳首にまで一直線に突き進む。
〈「男は乳首を発見された瞬間、性的な存在と見なされてしまうのではないか?」という仮説が生まれます〉
〈自分の乳首を見出した男性は「自分の身体のペニス以外の部分も、性的な存在である」って初めて気づくんです〉
〈僕は「男性も女性も、乳首は必ず感じるものだ」と思っています。

ライター情報

青柳美帆子

フリーライター。1990年(平成2年)生まれ。オタクカルチャー・イベントレポ・明るいエロス・少女革命ウテナなどを中心に執筆しています。

URL:青柳美帆子のまとめ

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