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「あまちゃん」現地レポ。衝撃! 久慈のひとは「まめぶ」を知らなかった

2013年4月26日 11時00分

ライター情報:与儀明子

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『まめぶの家 久慈駅前店』のまめぶ汁(上)
定休日は水曜。お昼は12〜14時、夜は17時半〜21時に営業。ラストオーダーは20時半。
まめぶ汁単品500円。まめぶ汁定食1000円。他、旧山形村で育った短角牛のハンバーグやカレーライスも。(電話:080-1801-9960)

地場食材レストラン「山海里」のまめぶ汁(左下)
11時〜19時。
まめぶ汁単品500円。まめぶ汁定食750円。具材が大きめ、汁は甘め。焼き豆腐ではなく凍み豆腐を使うのも特徴。(道の駅くじ やませ土風館内)(電話:0194-52-2289)

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「まめぶってなんですか?」
「黒砂糖とクルミを入れた団子と人参、豆腐、ごぼう、しめじをしょう油で味付けして煮たものだ」

ヒロイン天野アキと地元の海女とのやり取りだ(エキレビでは毎週頭に木俣冬による「先週の『あまちゃん』」を展開中!)。

まめぶ、それは朝の連続テレビ小説『あまちゃん』第1回から登場する謎の郷土料理。

東京育ちの女子高生アキ(能年玲奈)は夏休みに母親(小泉今日子)に連れられて北三陸市にやって来た。知らない訛りの人たちに囲まれて、出されたのがまめぶ汁である。食べる。

「さいしょはそういう反応だよね。甘さとしょっぱさが口の中で緊急会議を開くよね。結論としては……?」
「びみょうだよねー、うん。でもだんだんすきになるー。だんだんすきになれえー」
「あ……おいしい!」
冒頭から緊張しっぱなしのアキ、初めて顔をほころばせる。

時間差で笑顔になるおいしさってどんなか気になる! というわけで東京から6時間かけて鉄道を乗り継ぎ、やってきました岩手県久慈市

「まあ東京から取材に来るなんてねえ。身近にあるものを使ったシンプルな料理ですよー」
出迎えてくれたのは『まめぶの家 駅前店』の谷地ユワノさん。

店内には能年玲奈ちゃんのサイン色紙が。ロケ中にキャストが訪れたというお店で、あまちゃん気分でいただきまーす。
お椀のなかには、細かく刻まれた野菜や焼き豆腐がぎっしり。汁はしょう油ベースでとろみがついている。匂いも見た目もけんちん汁。
そのなかに、白玉みたいなものが浮いている。これが噂のまめぶ! 噛むと弾力があった。カリッ! 急に香ばしい。中にクルミが入っている。
やがて、じわじわと、時間差攻撃で来た。甘み。黒砂糖だ。たしかに微妙である。その個性、必要?
クルミの香ばしさと甘みが口に残ったまま汁を飲む。さっきよりおいしい。醤油の味が引き立っている。後味と今の味が重なって、初めて脳がおいしいと判定。「あ……おいしい」の「……」を体感できて大満足。

「まめぶを広める活動をして、30年になりますかねえ」
ユワノさんと話していたら、おまわりさんが巡回にやってきた。
「いやあ、今日もドラマでまめぶまめぶって言われてましたね。はっはっは。小袖じゃまめぶは食べないのになーって、不思議な感じですね」

ええーーー? 海女はまめぶを食べないの?

「3年前くらいまで、久慈市の人のほとんどはまめぶを知らなかったです」とユワノさん。

昔からみんなに微妙と思われてる郷土料理、というイメージが崩れていく。

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