日本古来の伝統芸能「組紐」を、ポップにアレンジしたクラフト玩具『KUMIHIMO LOOMY』が発売される。
「パパやっといて」8歳の娘から組紐を教わってつくってみた「KUMIHIMO LOOMY」

最近のガールズトイは「クラフト玩具」がトレンド。ビーズをドット絵のように組み合わせる「アクアビーズ」や、ホイップクリームで飾ったケーキの模型を作れる「ほいっぷる」など、様々なタイプの手作りキットがヒットしている。

うちの娘8歳(小学3年生)も、アクアビーズをせっせと作っては友だちと交換している。作るだけでなく、手紙を付けてプレゼントし合うのが楽しいらしい。コミュニケーションツールの1つになっているようだ。アラフォーの筆者としては、あー女子はリリアンやってたよね、くらいの認識だが、時代は進化したものである。

『KUMIHIMO LOOMY』もそんな「クラフト玩具」のひとつ。組紐を子ども向けにアレンジし、ブレスレットなどのカラフルなアクセサリーを作ることができる。

発売前の商品をお借りすることができたので、うちの娘8歳に実際に作ってもらうことにした。

娘は学童保育に通っている。ここの学童の先生は昔の遊びを積極的に子どもにやらせていて、けん玉やお手玉のほか、組紐も取り入れている。組紐歴1年の娘8歳。商品の説明をすると「あーはいはい」と、皆まで言うな、な対応である。

さっそくブレスレットを作ることにした。まず同封されているビニール製の紐(コード)から4本選び、85cm〜100cmの長さに切る。こんなもんじゃないのー、と適当に切ろうとしたら、「失敗したらどうするの」とメジャーを取り出す娘8歳。すいません……。
「パパやっといて」8歳の娘から組紐を教わってつくってみた「KUMIHIMO LOOMY」

コードを切ったら、プレートにコードをひっかける。上から見ると花のよう。花びらと花びらの境目の部分に切れ込みがあり、ここにコードをかける。切れ込みにはA〜Pまでアルファベットが振られており、マニュアルでは「Aのコードを外してMへ」のように指示が書かれている。指示通りにコードを繰り返しかけていくと、中央に開いた穴に組紐ができあがっていく仕組みだ。

マニュアルには難易度レベル1〜3までの3つの形状の紐が解説されている。ふーむ、と読んでいると、もう娘8歳はパチパチとコードをかけかえてる。さすがベテラン、レベル1の組み方は「知ってる」とのこと。どんな動きなのか、娘8歳のレポートを御覧ください。



学童にも似たような組紐用の板があるらしいのだが、「KUMIHIMO LOOMY」は発砲ウレタン製で軽くて柔らかくため「こっちのほうが使いやすい」とのこと。色は「ピンクでかわいい」そうだ。20分くらい紐を伸ばし続けたら、ハサミで切って留め具をつけて完成である。長さや留め具を変えれば、ネットクレスなどのアレンジもできる。
「パパやっといて」8歳の娘から組紐を教わってつくってみた「KUMIHIMO LOOMY」

「この紐(コード)で作るの初めてだったからボコボコしちゃった」と、出来に満足していない娘8歳。均等な力をかけて作らないとムラができるとのこと。

もう1回やらせて、いやせっかくなんだからレベル2もやりなさいよ、えーこれ知らないどうやるの、とマニュアルを見ながらワイワイしていると、リビングから「おやつよー」とママの声。「パパやっといて」と言い残して去ってしまう娘8歳。え……。

30分後。パパ(39歳男性)が初めて作った組紐がこちらです。
「パパやっといて」8歳の娘から組紐を教わってつくってみた「KUMIHIMO LOOMY」

レベル2は、4本の紐を使い8つの手順を繰り返して組み上げる。最初はとまどうものの、慣れれば無心でコードをかけ続けていた。いろんなしがらみとか忘れられる。嫌なことがあったら無心で組紐をするのもいいかもしれない。ちょっとした禅だ。
「パパやっといて」8歳の娘から組紐を教わってつくってみた「KUMIHIMO LOOMY」

『KUMIHIMO LOOMY』はタカラトミーアーツから4月23日に発売。カラーコードも単品で別売りされ、夏には新色の販売も予定されている。女の子同士のプレゼントや親子の触れ合いにもいかが。
「パパやっといて」8歳の娘から組紐を教わってつくってみた「KUMIHIMO LOOMY」
「組紐」をポップにアレンジした『KUMIHIMO LOOMY』。写真の女の子のヘアバンドも全部組紐である。

(井上マサキ)