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ペン先、インクを知って使い分けたい。静かなブーム、万年筆の選び方を超ていねいに解説

2013年12月5日 11時00分 ライター情報:杉村啓

10月20日に発売されたKakuno。ペン先がF(細字)とM(中字)の2種類。それぞれキャップが6色あります(本体は全て同じ色です)

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10月20日に発売された「Kakuno」という万年筆が文房具好きの間で話題となっています。かくいう僕もすでに2本を購入し、おそらくこの記事が掲載されている時には3本目、ひょっとしたら4本目を買っていることでしょう。

いったいどこがそんなにいいのか。レビューしていきたいと思います。

まず、Kakunoのいいところは、ずばりかわいいところ。ペン先には顔のマークがあり、かわいいのです。カラフルなキャップと合わせて、持ち歩いているだけでうきうきします。思わずキャップ違いをそろえていきたくなるのですね。

しかも、安いのです。子供向け、入門向けだけあって、1000円となっています。でも1000円と侮るなかれ。売り場にいた方いわく、同じPILOTのcocoonという3000円する万年筆と同等のペン先とのこと。これだけでもかなりお得なのがわかるでしょう。実際、書き味は申し分ありません。

そして、1000円という価格でありながら、コンバータを使ってさまざまなインクを使えるところも大きいのです。

万年筆のインクには大きくわけると、中にインクが詰まったカートリッジを装着して書くものと、インク瓶からインクを吸い上げて補充して使うコンバータ式とがあります。Kakunoでは別売りですがコンバータを装着して好きなインクを使うことができます。つまり、今までに発売されているあらゆる万年筆インクの中から、好きな色を選んで使うことができるのです。しかもこの価格で! これが何よりも大きいのですね。

この低価格で色々遊べて、書き味も心地よく、しかも(低価格なので)ある程度乱暴に扱ってもそれほど心が痛まない。何より持っていてうきうきする。まさに入門用としてはパーフェクトではないでしょうか。というわけで、色々な色のインクを詰めたKakunoを複数本持つ人が増えているのです。

■Kakunoを買う時に覚えておきたいこと

Kakunoは万年筆です。そして、万年筆はペン先(ニブと言います)の材質によって大きく異なります。具体的には金を使っているか、ステンレスを使っているかですね。ペン先がインクで腐食しないように、金などを使っているのです。

金を使っているものは、弾力があり、しなります。今年大きく話題になった万年筆の動画で使われているのは、特別に弾力に富んだものです。

一方でKakunoで使われているようなステンレスのものは、ここまでの弾力はありません。

ライター情報

杉村啓

醤油と日本酒と料理漫画とその他諸々をこよなく愛するライター。なんでも超丁寧に解説します。近著に『白熱日本酒教室』(星海社)、『醤油手帖』(河出書房新社)ほか。

URL:醤油手帖

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