今注目のアプリ、書籍をレビュー

0

男性の20人に1人が色覚障害。対応が遅れる「麻雀の赤色」問題

2014年9月8日 09時00分 ライター情報:青柳美帆子
このエントリーをはてなブックマークに追加
320万人。日本の色覚障害者(色弱)の数だ。男性のほうが発生しやすく、日本では20人に1人の男性が色覚障害を持っているといわれている。
色覚障害は「わかりにくい」障害だ(本人もわかっていないケースも多い)。そのため、色覚障害者向けのサポートや対応は遅れている。2014年の1月に「パズル&ドラゴンズ」がドロップの色味を変更した「色覚サポート機能」を実装したことは大きな話題になったが、それだけ色覚障害者への対応例がまだまだ少ないことを表している。

多くの人が遊んでいるゲームで、色覚サポートがほとんどされていないものがある。それは「麻雀」
色覚障害には「P型」と「D型」の2パターンがあるが、そのどちらのパターンにおいても「赤」は見えにくい。明度が低く、目立たない色に見えるのだ。
ところが、麻雀には「赤色」が多く使われている。
ゲーム進行に欠かせない情報(親ランプ、積み棒ランプ、点数表示ランプなど)の表示の赤いランプ、近年普及した点数アップの「赤牌(赤ドラ)」ルール──麻雀を遊ぶ上で、「赤」がうまく見えないことは大きな妨げになる。
色覚障害者で色覚サポートを求める活動をしているとんかつ氏に話を聞いてみた。

一番見えにくいのは赤牌。自分の手の中にある5牌が、赤牌か通常の黒牌かがわかりません。新品でキレイな牌ならわかることも多いですが、わからない卓に当たってしまった時は麻雀にならない。赤牌にポッチ(印)が無いフリー雀荘に行くのは怖いですね」

▼色覚障害者には、赤牌はこのように見えている

点数に直接絡む赤牌。判別できなければ、その局の方針や対応を決めることや、点数申告が困難になる。

「親や積み棒表示の赤いランプもかなり見えにくい。広く普及している『アルティマ』という麻雀卓では、ほぼ全ての卓のランプが見えません。点数表示も、完全に見えないことが稀にある。そういう場合は同卓者が気を使って点数を読み上げてくれることはあるけれど、ゲームの状態を把握することは難しいです」

では、どのようにすれば、色覚障害者が安心して麻雀を遊ぶことができるのだろう?

「ランプの色は主流の赤から、白や青にしてもらえると見やすいですね。赤牌に関しては、『形・デザイン・記号』などの『色以外の手段で』区別できるようにする必要があります。極端な話、『赤牌はイチゴ味!』みたいな『味・匂い』でもいい(笑)。現実的なのは、ポッチ(印)をつけることでしょうか」

▼ポッチがついていれば、赤牌と黒牌を見分けられる

▼デザインが違えば見分けるのに問題ナシ

オンライン麻雀の「天鳳」の牌デザインはポッチを採用している。

ライター情報

青柳美帆子

フリーライター。1990年(平成2年)生まれ。オタクカルチャー・イベントレポ・明るいエロス・少女革命ウテナなどを中心に執筆しています。

URL:青柳美帆子のまとめ

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品